北海道。
ライダーなら誰しもが憧れるのが北海道ツーリングです。
人生で一度は行きたい、大迫力の北海道で思いっきり風を切って走りたい!
そんな方は多いのではないでしょうか?
というわけで今回は人生で一度は行きたい、北海道のツーリングスポット7選をご紹介!
この記事で分かること!
・北海道のオススメツーリングスポット!
・北海道ツーリングで準備すべき点!
・北海道ツーリングの注意点!
行く前に北海道の広さを知ろう!
まず、行く前に北海道の広さを知っておきましょう。知ってるよ!と思っている方も一応見てください。
マジで北海道は広いです。
どのくらい広いのか?
「東京ドーム179万個分」です。
よく分からないですよね...(笑)
ではもっとわかりやすく言うと、
「日本国の全国土のおよそ22%を占める」
どうですか?まだまだピンと来ないですね。
九州地方(沖縄除く)ならスッポリ入り、まだまだ余白があるレベル、東北地方だったら北は青森県から南は福島県まで入ります。
北海道単体でヨーロッパのオーストリアとほぼ同じ大きさになります。
つまり何が言いたいかというと、北海道ツーリングは相当な覚悟が無ければ縦断することは不可能だということです。
今回ご紹介するのは道北に当たる留萌から稚内、猿払、紋別、網走、中標津、夕張です。
ルートをGoogleマップで描いてみました。
どんなに頑張っても全て回るには3泊以上は必要な距離です。北海道ツーリングを計画する際は地図をよく見て無理のない範囲での移動を心掛けましょう!
それでは早速ご紹介していきます!
①道の駅 るもい
一つ目のオススメスポットは道北地方の留萌市にある『道の駅 るもい』です。ここは札幌市から留萌市まで伸びる国道231号線にある道の駅であり、ちょっとしたお土産屋と広大な芝生が広がる船場公園という公園があります。2023年4月1日に廃線となったJR留萌駅跡もすぐ近くにあります。
一見すると普通の道の駅ですが、ここでオススメしたいのが「イカめし」です。道の駅の敷地内に出店があり、カフェや北海道のグルメを堪能出来ます。
北海やん衆のイカめしはムッチリとしたイカと甘めのタレが絡み、モチモチの米とのマリアージュが楽しめます。ボリュームもあり、これだけ食べればここへ来た意味が有ります。
イカめし以外にも地元・留萌名物のたこザンギ、たこ飯などを取り扱うお店や留萌産の魚を使ったかまぼこを食べられるお店などバラエティ豊かなラインナップが楽しめます。
道の駅内部のクオリティは普通ですが、ここへ来たら北海道のウマイ飯をかっ喰らうべき!
ツーリングで疲れた身体を癒せます。
■道の駅 るもい
・住所:留萌市船場町2-114
・営業時間:9時~17時
・駐輪場:有
・公式サイト:こちら
②稚内港北防波堤ドーム(稚内市)
続いては日本最北端の街・稚内市にある『稚内港北防波堤ドーム』です。ここはJR稚内駅からすぐの場所にある防波堤です。稚内港の防波堤と桟橋から駅までの乗り換え通路としての役割を担うために1936年に建設されました。
少し歴史を紐解いてみると、建設当時は旧樺太(現・サハリン)航路への発着場として使われていた北埠頭(現在は公園)に行く際、道路や鉄道に波の飛沫が掛かることから、飛沫を防ぐ目的地で作られたようです。
詳しくは稚内観光情報を参照下さい。
設計者の土屋実氏が作った古代ローマ風の防波堤は80年以上経った今でも稚内の街中に凛と佇む圧倒的な風格を持っており、どこか進撃の巨人のウォールマリアを思い起こすような雰囲気があります。
中に入ってみると冬でも少し暖かく、美しく弧を描いた曲線のドームは遠くまで声が響き渡ります。
総延長は427m、高さは13.6mにも及ぶ稚内港北防波堤ドームはインスタグラムでも話題となり、1,000件以上の投稿があります。
近くには「道の駅わっかない」の駐車場もあるので、遊びに行く際はこちらに停めておくと良いでしょう。
一点注意ですが、稚内市内は非常に風が強く、バイクに乗っていると煽られる感覚になる場合があります。特に防波堤ドーム周辺はオホーツク海から吹き付ける風が強いため、行かれる際は気をつけてください。
■稚内港北防波堤ドーム
・住所:稚内市開運1-2-2
・営業時間:24時間
・駐輪場:有
・公式サイト:こちら
③宗谷丘陵・白い道(稚内市)
稚内市からもう一つ。言わずと知れた日本最北端の地・宗谷岬、の少し先を登ったところにある『宗谷丘陵(白い道)』です。白い道は宗谷丘陵フットパスという全長11kmの小道にあるホタテの貝殻を粉砕して敷き詰めた道です。宗谷丘陵は宗谷岬からすぐの小高い場所にあり、周囲はなだらかな小さい丘が続きます。
風力発電のプロペラが風に押されて勢いよく回る。少し高い位置から見るオホーツク海のどこまでも青い海。
と思わせてくれる景色が広がります。
そんなザ・北海道感満載の宗谷丘陵フットパスのゴール側3kmに渡り、ホタテの貝殻が敷き詰められた白い道があります。
この白い道はしっかりと粉砕され、敷き詰められているのでバイクで走っても問題ありませんが、走行する際にいくつか注意点があります。
・道幅がかなり狭いが、交互通行
・急勾配があり、スピードに注意
・牧草地への進入は禁止
ルールを守って他では出会えない素晴らしい道を走りましょう!
訪れたら買いたいグッズや最北端グルメも白い道と一緒に堪能しましょう。
■宗谷丘陵・白い道
・住所:稚内市宗谷村
・営業時間:9時~17時
・駐輪場:無(停車する際は注意)
・公式サイト:こちら
④猿払村道エヌサカ線(猿払村)
4つ目は宗谷岬から車で50分ほどの距離にある『猿払村道エヌサカ線』です。ここは延々と続く真っ直ぐな道が幻想的な北海道屈指のツーリングスポット!周りは牧草地が青々と茂っており、どこまでも続く道と絶妙にマッチしています。
エヌサカ線は全長16kmあり、道の途中にあるクランクを除けばあとは終点までずっと真っ直ぐです。こんな景色は他にありません。
僕らが訪れた日はあいにくの快晴とはいきませんでしたが、それでも両サイドに広がる牧草地と遠くに見える北海道の山々は圧巻でした。
過去いろいろなスポットを走ってきた僕ですが、この道が最も好きかもしれません。
猿払村はご存知の方もいるかと思いますが、全国屈指の高所得者層が住まう街です。それは名産のホタテが獲れるからです。
こちらの記事で詳しく買いていますので、別次元のホタテを食べたい方は併せてご覧下さい!
圧倒的なまっすぐの道で爽快感を味わいたいなら、間違いなくここです!
■猿払村道エヌサカ線
・住所:宗谷郡猿払村浅茅野台地
・営業時間:24時間
・駐輪場:無(停車する際は注意)
・公式サイト:こちら
⑤道の駅 オホーツク紋別(紋別市)
5つ目は道東に位置する紋別市から『道の駅 オホーツク紋別』をご紹介。ここは巨大なカニの爪オブジェが置かれている道の駅として有名。
紋別市は流氷が来る街としても知られており、冬場には流氷観光船ガリンコにも乗船することができます。
そんなカニのオブジェと流氷の道の駅ですが、ここにある「北海道立オホーツク流氷科学センター」がめちゃくちゃ面白いんです。
中に入ると流氷ができるまでのメカニズムや、流氷とともにやってくるクリオネの展示があります。ゲーム感覚で学べる虹色ジャンボ膜作り装置や氷晶発生装置など子供でも大人でも十分楽しめます。
でもここへ来たら絶対に行くべきはマイナス20度の厳冬体験ができる『厳冬体験室』です。
分厚いジャンバーを着て、いざ中へ!
入るや否や、
めちゃくちゃ寒い...!
入り口で手渡された濡れたタオルを振り回すとものの数分でご覧のように凍り付きます。
ここではタオル以外にもシャボン玉を手渡されますが、驚くことにシャボン玉も玉のまま凍ってしまうので、行ったら絶対体験すべき!(26歳ですが、楽しすぎて写真を撮り忘れました)。
流氷は春先にかけて溶けてなくなりますが、ここでは一年中『本物の流氷』をみることができます。
こんな大きな塊で紋別の地にやってくると思うと自然の凄さを感じずにはいられません。
そしてここのウリは氷の中に氷漬けされた魚たちを見ることができる『流氷水族館』です。
一見するとなんだかエゲツない感じもしますが、大きな魚たちが氷漬けにされた状態で保存されているのは全国でもここくらいです。
■道の駅 オホーツク紋別
・住所:紋別市元紋別11-6
・営業時間:9時~17時
・駐輪場:有
・公式サイト:こちら
⑥野付半島(別海町/中標津町)
6つ目は中標津町と別海町にまたがる野付半島をご紹介します。ここについても詳細は下記記事にまとめていますが、野付風蓮公園線という野付半島の限界まで行くことができる道は圧巻の連続です。北海道でしかお目にかかれない野鳥や花々、鹿やキツネなど。大自然ならではの景色や香りを感じながら走ることができます。両サイドは海が広がり、天気が良ければ日本固有の領土であり、現在ロシアに実効支配されている北方領土を見ることができます。
野付半島に来たなら、絶対に行くべきはトドワラというところです。実は野付半島はいずれ消えて無くなる場所と言われており、トドワラは海水によって侵食された木々を見ることができるスポット。自然によって生まれて、自然によってその姿を終えていく。息を呑むような世界が広がっています。
野付半島でしか食べられないグルメもありますので、ぜひ記事を覗いてチェックしてみてくださいね!
ちょっとアクセスは悪いところですが、行ったら納得のツーリングスポットです。
■野付半島
・住所:野付郡別海町野付63
・営業時間:9時~17時
・駐輪場:有
・公式サイト:こちら
⑦夕張市石炭博物館(夕張市)
最後は夕張市の夕張市石炭博物館をご紹介。
夕張市は日本で唯一、財政破綻した自治体です。炭鉱事業が最盛期の頃は10万人を超える人々が暮らした山間の街も、いまは7,000人を切っており、急速な人口減・高齢化が進んでいます。
そんな夕張市の石炭博物館へのアクセスはさほど悪くなく、道東自動車道の夕張インタから車で20分ほどの場所にあります。インターチェンジを降りて新夕張駅付近を走っていると、それほど廃れた印象は受けませんが、市役所のある本町エリアに来ると一変します。市役所の周辺に人のいる気配はなく、動物が道路を横切っています。
街の中心部は道道38号線が通っており、岩見沢へ抜けていくことができるので、そのルートを使うことをオススメします。
道道38号線沿いには夕張市の栄枯盛衰が流れるように見え、厳し目のワインディングを経てどんどん山へ登っていきます。
2018年にリニューアルした石炭博物館は石炭の生成方法から「石炭と夕張」という歴史まで紐解くことができる博物館。
大人720円、子供440円で入ることができるので夕張に訪れたら一度は見ておきたい博物館です。
夕張市の記事についても下記にてまとめていますので、行かれる際はぜひご一読ください。
本当にこのような場所があるのか、そしてここに10万人を超える人々がいたのか。色々と考えさせられるスポットです。
走行される際は、住民への配慮をお願いします。
ぜひ夕張市に遊びに行って、
夕張でお金を使って盛り上げましょう。
■夕張市石炭博物館
・住所:夕張市高松 7番地
・営業時間:10時~17時
・駐輪場:有
・公式サイト:こちら
北海道ツーリングの注意点
1 広さを過信しない
2 スピードを出しすぎない
3 ガソリンはこまめに入れる
4 防寒対策・熱中症対策は怠らない
5 景色に見惚れすぎない
①広さを過信しない
冒頭でもお伝えしましたが、北海道の広さは本州や九州・沖縄の比ではありません。
広いのは分かってるって!
と思っていても、あなたの想像を超える広さを持っているということを念頭に置いて行動しましょう。ホテルやキャンプ場までの距離など、自分が留まる場所への計画は念入りにするべきでしょう。
②スピードを出しすぎない
北海道は警察が張っていることが多いです。それはすなわち事故が多いということが理由。真っ直ぐな道が続く道は張っているケースが多く、注意が必要です。
また道を横切る動物にも注意です。特に知床周辺や稚内エリアなどは動物がひっきりなしに横切るので細心の注意を払うためにもスピードの出しすぎは厳禁。
③ガソリンはこまめに
先ほどの広すぎるというところとも似ていますが、ガソリンはこまめに入れましょう。数十キロ先までガソリンスタンドがないならいざ知らず、50km先まで無いところもありますし、あっても昼過ぎには営業終了するところもありますので、注意してください。
ガソリン携行缶も持っておくと良いです。
オススメのガソリン携行缶はこちら
④防寒対策・熱中症対策は怠らない
北海道は夏は涼しく、冬は寒い。
そう思うかもしれませんが、そんなこともありません。北海道の夏場はクソ暑いです。
場所によっては35℃近くまで行くので、夏場は熱中症対策は必須です。最近では夏場の暑さが原因で道内の学校が休校するなど影響が出ています。北海道は夏場でも涼しい、という常識は一旦消して対策を講じながら走りましょう!
冬場はもちろん寒いです。
早いところでは10月下旬から降りますし、豪雪になるところもあります。きちんと寒さ対策と無理しないということを考慮しましょう。
⑤景色に見惚れすぎない
北海道は過去走ったどこよりも綺麗で、どこよりも楽しいです。ずっと続く道や海沿い、湖沿いなど。どれも規格外で、北海道以外で出会うことはない景色ばかりです。
それゆえにバイクによる事故も多く、最悪の場合、死亡してしまうこともあります。そんな悲しいことにならないためにも、景色に見惚れすぎないでください。記憶したい景色は安全な場所にバイクを停めて、目に焼き付けるか写真を撮りましょう。
何かあってからでは遅いです。
北海道ツーリングで持っていくもの
貼るカイロ
個人的に長距離ツーリングで欠かせなかいマストアイテム。
それは貼るカイロです。
とりわけアイリスの貼るカイロは枚数も多く、最強!
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パンク修理キット
旅先でのパンクは最も萎えますよね。
それが北海道で・・・ともなると最悪です。
備えあれば憂いなし。
デイトナのパンク修理キットがオススメ!
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モバイルバッテリー
モバイルバッテリーも必需品です。
Ankerのモバイルバッテリーは複数充電可能で、
1日充電しておけば4回は充電できます。
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ツーリングバッグ
ツーリングバッグは20L〜30Lは必須。
過積載になりすぎない程度に、
それでいて入れたいものはしっかりと入れる。
デイトナのツーリングバッグがオススメ!
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北海道までのルート
大洗〜苫小牧ルート
北海道ツーリングで最も利用されるのは、
茨城の大洗港と北海道の苫小牧港を結ぶ「さんふらわあ」です。
夕方便に乗船すると大洗を19:45に出発し、
苫小牧に翌日13:30に到着します。
運賃はシーズンごとに変わってきますので、
詳しくはこちらをご参照ください!
青森〜函館ルート
次に多いのは津軽海峡フェリーが運行する、
青森〜函館間のフェリーです。
こちらも期間によって金額が変わりますが、
青森までバイクで行けるぜ、という方はオススメ。
詳しくはこちらをご確認ください。
それでは最後になりますが。
皆さんの北海道ツーリングが最高なものになるよう。
祈っております!