![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/815bf2a5d9d616eb9f569364271e6afc-1024x576.jpg)
北海道稚内市。
日本最北の地にして、
日本の鉄道スタート地点でもある。
(同時に終点でもあるのだが)
先日、市内に初めてローソンがオープンし、
初日は長蛇の列を作ったことがニュースになった。
市内にはこれまで北海道ローカルの、
セイコーマートしかコンビニがなかった。
今回市内には2店舗のローソンがオープン。
店舗面積も他店に比べて大きいため、
稚内でもコンビニ戦争が起こるかもしれない。
冒頭お伝えした、日本最北の地。
そう、稚内市は日本で最も北にある街だ。
厳密に言えば日本最北の自治体となる。
教科書で習うことはあれど、
稚内市に行ったことのある人はどれくらいか。
そこまで行ったことのある人はいないだろう。
というわけで今回は稚内市とはどんなところか。
現地をレポートしてきた。
夕張、横浜、大阪に次ぐ第4弾。
人気企画・現地レポートシリーズ。
稚内市とは?
稚内市は北海道北部にある街で、
人口は31,210人(2023年現在)である。
1949年に市制施行され、現在に至る。
面積は761㎢で東京23区よりも大きい。
市内にはJR北海道の宗谷本線が通っており、
稚内駅は日本最北の駅となる。
一方で飲み屋街などは稚内駅の隣、
南稚内駅周辺に集積されている。
稚内市の主要産業とは?
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/6288e19553357d5344812225e8c0d4e0-1024x253.jpg)
市の公式サイトを参照すると、
「水産」「酪農」「観光」と書いてある。
稚内を代表する観光地といえば、
宗谷岬である。
「水産」においては重要港湾の一つ、
稚内港を起点に昆布や貝類などが有名で、
毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニも獲れる。
▼稚内のグルメをふるさと納税でGETしよう!
![](https://www17.a8.net/0.gif?a8mat=3TFEUI+79YQYA+54ZG+609HT)
最北の地に行く方法
効率的な行き方
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/airplane-7359232_1280-1024x622.jpg)
稚内市への行き方はいくつかある。
一番効率的なのは、
羽田空港から稚内空港まで飛行機に乗ること。
羽田と稚内は1日2便運航されており、
2時間で稚内市へ行くことができる。
次に羽田-札幌、札幌-稚内の便に乗ること。
稚内空港から新千歳空港も1日2便出ている。
だが、我々は一番過酷な方法で稚内へ向かう。
陸路である。
新千歳に降り立った我々はレンタカーで、
一路稚内市街地を目指した。
高速なしで片道5時間10分。
ハイブリット車じゃないと行けない。
改めて北海道の大きさを感じる。
途中色んなところに寄ったので、
最終的には国道40号線で終点まで向かう。
もうすぐ稚内の街という看板
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0719-1-1024x625.jpg)
国道40号線は内陸部を通って、
稚内の街中へと入っていくルート。
道中は文明のない場所もあるため、
このような看板が見えてくると安心する。
「もうすぐ稚内の街」
消えかかった部分は何があったのか?
それでも、もうすぐ稚内。
なぜか感動を覚えて車内から撮影した。
しかしこの看板から街中までは、
残り30分ほどあった記憶がある。
北海道の「もうすぐ」は信用ならない。
最北の街は明るい
しまむらと山岡家
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/26022279_m-1024x681.jpg)
市内に入ると意外にも色んな店がある。
パッと目につくのは北海道発のラーメン屋、
山岡家と洋服のしまむらである。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/3f39d3542f962c4222d9b8789c235fd7-1024x573.jpg)
この他にもゲオやマクドナルド、養老乃瀧。
本州でも聞くチェーン店が並んでいる。
3万人は住む街である。
それなりにお店は存在するのだ。
飲み屋街は南稚内にある
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0728-1-1024x768.jpg)
訪れたのは5月の初旬。
本州では桜も散り、初夏の装いだが、
ここ稚内ではまだまだ寒い。
稚内のホテルにチェックインした後、
街をぶらついた。
稚内で飲むとなれば、
JR南稚内駅周辺がオススメだ。
通り沿いは割と賑わっており、
寿司屋から居酒屋、焼肉屋まである。
南稚内から稚内駅までは、
歩きで30分以上かかるため、
代行車やタクシーが停まっている。
最北の地の宝酒造
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0727-1024x768.jpg)
我々が到着したのが18時過ぎ。
通りには観光客や地元民で賑わっており、
人気店は全て埋まってしまった。
どこも予約していなかった我々は、
通り沿いで近代的なネオンを放つ、
「ユーダリル」というお店に入ることに。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0723-1024x941.jpg)
宝酒造の取扱店と記載があったが、
北海道に来ておいてこれを飲まずには帰れん。
というわけでサッポロ クラシックを注文。
いい感じに冷えた状態で提供され、
飲みごたえがある。
サッポロクラシックは道内だけで飲める。
本州で買うには物産展に行くしかない。
まさに「北海道限定」というわけだ。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0725-1024x768.jpg)
マルゲリータピザをオーダー。
モチモチとした食感と伸びるチーズ。
都心で出しても儲かるレベルの美味しさだ。
5時間以上運転してきた我々は疲れ、
ピザを食べ切ると店を出た。
稚内に来ることがあれば、
行きたいお店は事前予約しておこう。
最北の地にいる実感
セイコーマートのありがたみ
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0729-1024x768.jpg)
ホテルに戻る前にセイコーマートへ。
セイコーマートは24時間やっているところ、
午前0時までの営業のところと分かれている。
ホテルの近くにあったセコマは0時まで。
辺りは真っ暗になっており、
コンビニの明かりがやけに安心する。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0732-1024x768.jpg)
コンビニで買ったのはホタテの燻製。
これが結構美味しい。
程よく燻されたホタテはパサつかず、
適度に口の中でほぐれていく。
少し横道に逸れたが、
セコマへ行ったら是非買って欲しい。
異国の看板
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0731-1024x887.jpg)
コンビニからの帰り道、
行き先表示にロシア語が書いてあった。
本州ではなかなか見かけないから、
やっぱりここは日本最北の地だと実感する。
よく見かける青看板に異国の文字。
日本はとても広い国である。
ここ稚内からは樺太方面へのフェリーもあり、
物理的にロシアと近い距離にある。
海の向こうはロシア。
戦争を早く終えて欲しいものだ。
日本最北端のJR駅
稚内駅は日本最北端のプライド
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0744-1024x768.jpg)
翌朝、JR稚内駅を訪れた。
日本最北端の駅であり、始発・終点駅。
ここからレールは鹿児島県の枕崎まで繋がる。
想像もつかない距離と想像もつかない人数を乗せる。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0734-1024x768.jpg)
駅舎は2012年に建て替えられたためか、
非常に綺麗で解放感がある作りになっている。
駅構内にはキタカラという複合施設があり、
T-ジョイ稚内という映画館まである。
今話題の新作映画も当然放映している。
稚内は意外に栄えているのだ。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0740-1024x768.jpg)
時刻は朝6時36分。
旭川行きの特急サロベツを見送る。
3時間43分をかけて旭川まで行く特急。
朝方ではあるものの駅には多くの人が。
この特急に乗る人もいれば撮る人もいる。
仮にこの特急に乗って東京まで行くとすると、
13時間56分かかる。
稚内空港から東京までは2時間。
そこからモノレールに乗り換えても2時間半。
鉄道需要が年々下がるのも無理はない。
ちなみに稚内から1日で行ける最大距離は、
兵庫県姫路市の姫路駅である。
(新幹線を利用した場合)
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0743-1024x768.jpg)
駅舎の奥側に来た。
吹き抜けになっており、
階段を登ると線路が見渡せる。
改めて見てみると稚内駅は立派だ。
そんじゃそこらの都心の駅よりも良い。
これが日本最北端の駅という、
プライドなのかもしれない。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/img_meal_02.jpg)
稚内駅のすぐ近くには、
ホテルドーミーイン稚内がある。
ここは絶品の海鮮丼が朝食で出てくるとあり、
カップルや家族の間でも有名。
大人2,300円と強気の値段にはなっているが、
マジで美味しいので一度行くべきだ。
ホテルドーミーイン稚内の予約はこちら
国境はすぐそこにある
ロシアへの玄関口
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0746-1024x768.jpg)
稚内は先ほどの青看板のように、
ロシアの玄関口として機能している。
その片鱗を駅の外に見ることができる。
この写真は日本最北端の線路。
厳密には旧・日本最北端の線路である。
その昔は稚泊連絡船という、
稚内と樺太を結ぶ連絡船があった。
この連絡船にアクセスするために、
路線は港の方まで伸びていたようだ。
稚内駅周辺はその名残を現代に残す場所がある。
ウォールマリアのような要塞
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0752-1-1024x768.jpg)
それが稚内港北防波堤ドーム。
進撃の巨人に出てきそうなドームだが、
これはオホーツク海から飛ぶ波の飛沫防止、
他のものが錆びないために出来た。
この防波堤ドームは1936年に建設され、
2001年に北海道遺産に指定されている。
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0749-1-1024x768.jpg)
全長は427m、高さは14mもあり、
辺りは北防波堤ドーム公園として整備されている。
先に紹介した稚泊連絡船が廃止された今も、
稚内港から礼文島や利尻島へ行く船を守っている。
現在は札幌市に本社を置くハートランドフェリーが、
礼文島、利尻島への定期航路を保有しており、
稚内港から行くことができる。
稚内港からの航路情報はこちら
まとめ:稚内の観光名所
宗谷岬だけではない魅力
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2023/08/IMG_0817-1024x768.jpg)
稚内市が誇る人気観光地と言えば、
間違いなく宗谷岬だろう。
日本最北端中の最北端の場所であり、
そこにある郵便ポストや学校など全てが、
日本最北端の〇〇となる。
しかし個人的に推したい観光スポットは、
宗谷岬から少し登ったところにある、
宗谷丘陵の「白い道」だ。
宗谷丘陵フットパスという道のゴール側、
3kmのところにある貝殻を砕いた道だ。
宗谷岬からほど近い場所にあるので、
是非一度立ち寄ってみてほしい。
そのほかの現地レポート
当サイトでは全国の知られざる情報や、
知っているけど「その後」がわからない情報を発信中!
「知ってるけど、知らない」情報も随時募集中です。