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【2024年版】現地レポート!日本最北端の街・稚内市とは一体どんなところなの?

北海道稚内市。
日本最北の地にして、
日本の鉄道スタート地点でもある。
(同時に終点でもあるのだが)

先日、市内に初めてローソンがオープンし、
初日は長蛇の列を作ったことがニュースになった。

市内にはこれまで北海道ローカルの、
セイコーマートしかコンビニがなかった。

今回市内には2店舗のローソンがオープン。
店舗面積も他店に比べて大きいため、
稚内でもコンビニ戦争が起こるかもしれない。

冒頭お伝えした、日本最北の地。
そう、稚内市は日本で最も北にある街だ。
厳密に言えば日本最北の自治体となる。

教科書で習うことはあれど、
稚内市に行ったことのある人はどれくらいか。
そこまで行ったことのある人はいないだろう。

というわけで今回は稚内市とはどんなところか。
現地をレポートしてきた。

夕張、横浜、大阪に次ぐ第4弾。
人気企画・現地レポートシリーズ。

一度は走りたい北海道

稚内市とは?

稚内市は北海道北部にある街で、
人口は31,210人(2023年現在)である。
1949年に市制施行され、現在に至る。
面積は761㎢で東京23区よりも大きい

市内にはJR北海道の宗谷本線が通っており、
稚内駅は日本最北の駅となる。

一方で飲み屋街などは稚内駅の隣、
南稚内駅周辺に集積されている。

稚内市の主要産業とは?

市の公式サイトを参照すると、
「水産」「酪農」「観光」と書いてある。
稚内を代表する観光地といえば、
宗谷岬である。

宗谷岬の詳細はこちら

「水産」においては重要港湾の一つ、
稚内港を起点に昆布や貝類などが有名で、
毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニも獲れる。

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最北の地に行く方法

効率的な行き方

稚内市への行き方はいくつかある。
一番効率的なのは、
羽田空港から稚内空港まで飛行機に乗ること。

羽田と稚内は1日2便運航されており、
2時間で稚内市へ行くことができる。

次に羽田-札幌、札幌-稚内の便に乗ること。
稚内空港から新千歳空港も1日2便出ている。

だが、我々は一番過酷な方法で稚内へ向かう。
陸路である。

新千歳に降り立った我々はレンタカーで、
一路稚内市街地を目指した。

高速なしで片道5時間10分。
ハイブリット車じゃないと行けない。
改めて北海道の大きさを感じる。

途中色んなところに寄ったので、
最終的には国道40号線で終点まで向かう。

もうすぐ稚内の街という看板

国道40号線は内陸部を通って、
稚内の街中へと入っていくルート。

道中は文明のない場所もあるため、
このような看板が見えてくると安心する。

「もうすぐ稚内の街」

消えかかった部分は何があったのか?
それでも、もうすぐ稚内。

なぜか感動を覚えて車内から撮影した。

しかしこの看板から街中までは、
残り30分ほどあった記憶がある。
北海道の「もうすぐ」は信用ならない

最北の街は明るい

しまむらと山岡家

市内に入ると意外にも色んな店がある。
パッと目につくのは北海道発のラーメン屋、
山岡家と洋服のしまむらである。

この他にもゲオやマクドナルド、養老乃瀧。
本州でも聞くチェーン店が並んでいる。

3万人は住む街である。
それなりにお店は存在するのだ。

飲み屋街は南稚内にある

訪れたのは5月の初旬。
本州では桜も散り、初夏の装いだが、
ここ稚内ではまだまだ寒い

稚内のホテルにチェックインした後、
街をぶらついた。

稚内で飲むとなれば、
JR南稚内駅周辺がオススメだ。

通り沿いは割と賑わっており、
寿司屋から居酒屋、焼肉屋まである。

南稚内から稚内駅までは、
歩きで30分以上かかるため、
代行車やタクシーが停まっている。

最北の地の宝酒造

我々が到着したのが18時過ぎ。
通りには観光客や地元民で賑わっており、
人気店は全て埋まってしまった。

どこも予約していなかった我々は、
通り沿いで近代的なネオンを放つ、
ユーダリル」というお店に入ることに。

宝酒造の取扱店と記載があったが、
北海道に来ておいてこれを飲まずには帰れん。
というわけでサッポロ クラシックを注文。

いい感じに冷えた状態で提供され、
飲みごたえがある。

サッポロクラシックは道内だけで飲める。
本州で買うには物産展に行くしかない。

まさに「北海道限定」というわけだ。

マルゲリータピザをオーダー。
モチモチとした食感と伸びるチーズ。
都心で出しても儲かるレベルの美味しさだ。

5時間以上運転してきた我々は疲れ、
ピザを食べ切ると店を出た。

稚内に来ることがあれば、
行きたいお店は事前予約しておこう。

最北の地にいる実感

セイコーマートのありがたみ

ホテルに戻る前にセイコーマートへ。
セイコーマートは24時間やっているところ、
午前0時までの営業のところと分かれている。
ホテルの近くにあったセコマは0時まで。

辺りは真っ暗になっており、
コンビニの明かりがやけに安心する。

コンビニで買ったのはホタテの燻製。
これが結構美味しい。
程よく燻されたホタテはパサつかず、
適度に口の中でほぐれていく。

少し横道に逸れたが、
セコマへ行ったら是非買って欲しい。

異国の看板

コンビニからの帰り道、
行き先表示にロシア語が書いてあった。
本州ではなかなか見かけないから、
やっぱりここは日本最北の地だと実感する。

よく見かける青看板に異国の文字。
日本はとても広い国である。

ここ稚内からは樺太方面へのフェリーもあり、
物理的にロシアと近い距離にある。

海の向こうはロシア。
戦争を早く終えて欲しいものだ。

日本最北端のJR駅

稚内駅は日本最北端のプライド

翌朝、JR稚内駅を訪れた。
日本最北端の駅であり、始発・終点駅。

ここからレールは鹿児島県の枕崎まで繋がる。
想像もつかない距離と想像もつかない人数を乗せる。

駅舎は2012年に建て替えられたためか、
非常に綺麗で解放感がある作りになっている。

駅構内にはキタカラという複合施設があり、
T-ジョイ稚内という映画館まである。
今話題の新作映画も当然放映している。

稚内は意外に栄えているのだ。

時刻は朝6時36分。
旭川行きの特急サロベツを見送る。
3時間43分をかけて旭川まで行く特急。
朝方ではあるものの駅には多くの人が。
この特急に乗る人もいれば撮る人もいる。

仮にこの特急に乗って東京まで行くとすると、
13時間56分かかる。

稚内空港から東京までは2時間。
そこからモノレールに乗り換えても2時間半。
鉄道需要が年々下がるのも無理はない。

ちなみに稚内から1日で行ける最大距離は、
兵庫県姫路市の姫路駅である。
(新幹線を利用した場合)

駅舎の奥側に来た。
吹き抜けになっており、
階段を登ると線路が見渡せる。

改めて見てみると稚内駅は立派だ。
そんじゃそこらの都心の駅よりも良い。

これが日本最北端の駅という、
プライドなのかもしれない。

稚内駅のすぐ近くには、
ホテルドーミーイン稚内がある。
ここは絶品の海鮮丼が朝食で出てくるとあり、
カップルや家族の間でも有名。

大人2,300円と強気の値段にはなっているが、
マジで美味しいので一度行くべきだ。

ホテルドーミーイン稚内の予約はこちら

国境はすぐそこにある

ロシアへの玄関口

稚内は先ほどの青看板のように、
ロシアの玄関口として機能している。
その片鱗を駅の外に見ることができる。

この写真は日本最北端の線路
厳密には旧・日本最北端の線路である。

その昔は稚泊連絡船という、
稚内と樺太を結ぶ連絡船があった。
この連絡船にアクセスするために、
路線は港の方まで伸びていたようだ。

稚内駅周辺はその名残を現代に残す場所がある。

ウォールマリアのような要塞

それが稚内港北防波堤ドーム
進撃の巨人に出てきそうなドームだが、
これはオホーツク海から飛ぶ波の飛沫防止、
他のものが錆びないために出来た。

この防波堤ドームは1936年に建設され、
2001年に北海道遺産に指定されている。

全長は427m、高さは14mもあり、
辺りは北防波堤ドーム公園として整備されている。

先に紹介した稚泊連絡船が廃止された今も、
稚内港から礼文島や利尻島へ行く船を守っている。

現在は札幌市に本社を置くハートランドフェリーが、
礼文島、利尻島への定期航路を保有しており、
稚内港から行くことができる。

稚内港からの航路情報はこちら

まとめ:稚内の観光名所

宗谷岬だけではない魅力

稚内市が誇る人気観光地と言えば、
間違いなく宗谷岬だろう。

日本最北端中の最北端の場所であり、
そこにある郵便ポストや学校など全てが、
日本最北端の〇〇となる。

しかし個人的に推したい観光スポットは、
宗谷岬から少し登ったところにある、
宗谷丘陵の「白い道」だ。

宗谷丘陵フットパスという道のゴール側、
3kmのところにある貝殻を砕いた道だ。

宗谷岬からほど近い場所にあるので、
是非一度立ち寄ってみてほしい。

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Shumoty

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