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【2024年 決定版】鹿児島・霧島温泉幻の野湯!「目の湯」レポート!

鹿児島県霧島市
人口約12万人を誇る県下No.2の都市であり、空の玄関口・鹿児島空港がある街です。国分市、溝辺町、霧島町など1市6町が合併してできた街のため、範囲も非常に広く面積でも県内No.2です。

霧島市には県を代表する一大温泉地・霧島温泉郷があります。霧島山の標高500mから600mのあたりに広がる温泉地で、泥を身体に塗ってパックする泥湯があることでも知られています。鹿児島空港までも車で2、30分の距離にあることから、比較的アクセスの良い温泉郷でもあります。

そんな多くの人から支持される霧島温泉には有名なホテルや旅館のほかに隠れた幻の秘湯があります。

それが霧島最古の岩風呂“目の湯”です。

この“目の湯”、実はとある特徴があります。

それは、、、『野湯』ということ。

野湯とは何か。

「野湯」と書いて、「のゆ」「やとう」などと読みます。文字通り「野に湧くお湯」、「野良のお湯」。つまり温泉の一種ですが、特に人里離れた山奥や海沿いにあり、人の手が入っていない源泉を指すことが多いようです。

tenki.jpより

というわけで、今回は入れたらレア?!

霧島温泉最古の岩風呂“目の湯”をレポート!
ネットに載っていない目の湯への行き方完全ガイドや霧島温泉でオススメの日帰り温泉&グルメもご紹介していきます。
また最後に霧島温泉のオススメ旅館もご紹介!

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目の湯とは何か?

まず“目の湯”とは何か?これをご説明します。冒頭でも話しましたが、目の湯というのは霧島最古の岩風呂。つまり長い歴史を持つ霧島温泉郷の中で最も古い温泉ということになります。霧島温泉の始まりはさまざまな文献で前後がありますが、大体160年以上です。そんな長い歴史を紡いできた温泉郷に於いて最も古い温泉というわけです。

しかも野湯ですから男女を隔てる暖簾や仕切りもなく、ただただ自然の状態なまま現代まで続いているのです。

ではなぜ目の湯と呼ばれるようになったのか?それは文字通り「目に効く」と地元で言い伝えられているからなんだそう。実は鹿児島以外にも目の湯と呼ばれる温泉はいくつかあるようです。
とはいえ目の湯には謎が多く、Googleマップやネットで調べてもドンピシャな情報はなかなか見当たりません。そういうわけで、実際に行ってみることに。

目の湯への行き方

目の湯への行き方は大きく分けて2つあります。どちらも歩きを伴うので、普段から歩き慣れていないという方は注意が必要かもしれないです。1つは以下のようなGoogleマップに表示された道を歩いて行くルート。坂道がキツイですが、もう1つのルートよりは容易です。

もう1つが探索路を通って行くルートです。こちらは軽い登山になるので、体力自慢の方や非喫煙者の方はオススメです。このルートも後ほど紹介しますので、気になったら探索路ルートで行ってみてください!

通常通りの行き方

最寄りのバス停は「丸尾」バス停か「丸尾温泉」バス停のどちらかです。鹿児島空港からバスで30分ほどの距離にあります。鹿児島空港からは「9番」乗り場になります。

大きな荷物がある場合は丸尾バス停で降りて目の前の「霧島温泉市場」横にある霧島温泉観光案内所で預けましょう。一筆書けば無料で預けることが出来ますよ。

さあ歩きますよ!
霧島温泉観光案内所から歩いて30分かからないくらいの距離にあります。とはいえ道中は霧霧霧!圧倒的な濃霧の中進んでいきます。途中までは綺麗に歩道も整備されているので歩きやすいです。

霧島国際ホテルのところまで歩いて行くと左側の歩道がなくなります。反対の右側は歩道があるので、しばらくは右側を通行した方がいいかもしれません。それにしても濃霧が酷すぎて数メートル先も見えません。。。さすが霧島だ!

霧島国際ホテルから数メートル歩いたところに温泉を沸かす装置でしょうか?モクモクと煙を上げる機械を発見しました。硫黄の匂いが鼻腔をくすぐります。道中にこういう非日常なものがあるとワクワクしますよね!

温泉を沸かす装置?を通過するとカーブに差し掛かります。この先も歩道がなくなります。今度は両サイドとも歩道がなくなるので危険!出来れば反射板を付けるなどして車からも視認されるようにしておきましょう。

歩道のない道を歩き、命の危機を何回か感じた後、一段と広い空間が現れました。これが霧島最古の岩風呂“目の湯”への入り口です。峠のチェーン脱着所みたいな趣きがあります。車は数台停めることが出来そうです。

森の方へ進んでみると「いやしの森」国立公園霧島神々のプロムナードと書かれた看板が出てきました。これがいわゆる探索路というわけですね。実は探索路の入り口は先ほどの霧島国際ホテルの近くにあったんですが、それは後ほど紹介します。

ともあれ、着きました!!

マイナスイオンというものが本当にこの世にあるのかは置いておいて。マイナスイオンっぽさをギンギンに感じる森へ入っていきます。


ジブリ映画に出てきそうな苔むした岩と木々。枯葉がいい感じに森の青さと調和しています。霧も相まってまさに異空間という感じ。昼間でも1人で行くには勇気が必要な雰囲気がそこにはあります。


ズカズカと奥へ進むと岩風呂、霧島温泉郷と書かれた矢印の案内板が出てきます。ですが、この案内板はアテになりません。「岩風呂」と書かれた矢印の方向へ進むと岩風呂へは辿り着かないのです。ですので、素直に写真左の畦道を進んでいきましょう。

ついに見つけた、目の湯

ついに見つけました!坂道をひたすら登るという箱根駅伝の5区みたいなことをして辿り着きました。かわいいフォントで「霧島最古の岩風呂」と書かれた題名の下には「この温泉は無色透明で自然に自噴しています。川の水や岩等を入れないでください。」と記されています。なんだかガチ感ありますよね。ゾクゾクします。

これが霧島最古の岩風呂もとい、目の湯です。

想像以上に水位が低いなぁと思いましたが、これで間違いありません。隣には川が流れており、その川からもほんのり硫黄の香りと微妙な温かさを感じます。
Instagramなどを見ると服を脱いで入っている人も散見されましたが、実際入るのは至難の業と言えます。なぜなら相当ヌルいから。

手を入れてみるとヌルい。ヌルいというか、ちょっと冷たい。母親にお風呂入れて〜と言われてこの温度で沸かしたらブチギレられるくらいに冷たいです。色は白濁しており、硫黄の匂いが少しします。全身浸かる勇気は到底なかったので足だけ入れてみることに。ギリギリ耐えられるくらいな温度感です。長く浸かっていたら風邪引くこと間違いなし!

ちなみに霧島温泉観光案内所の方も、

ここは全身入るようなところじゃないですよ

と言っていたので、ネットの情報を鵜呑みにすると目の湯で痛い目を見ることになります。

隣に流れている川の泥をすくってみました。ドロドロというよりはトロトロしています。この泥を生かした泥パックが霧島温泉の旅館では楽しめるんです。僕も実際に旅館で体験しましたが、肌がスベスベになるだけでなく、潤いが出てきて最高でした。

結論、目の湯にガッツリ入浴は難しい

個人的見解にはなりますが、目の湯に全身浴するのはオススメしません。あまりに温度が低く、風邪を引かずに出ていくことは出来ないでしょう。足湯として数分間浸かるくらいがちょうどいいと思います。

それでも、足湯でもいいから入りたい!という方はタオルを持っていってください。岩場は濡れている上に、滑るのでタオルが絶対必要になります。とはいえ夏場はそれなりに気温もあるので、海パンを履いた上で入るのはありかもしてませんが、基本的に全身浴はオススメしません。入るなら自己責任でお願いします。

霧島温泉最古の岩風呂 目の湯
・住所:霧島市牧園町高千穂
・営業時間:24時間
・定休日:不定休
・支払方法:無料

もののけ姫みたいな探索路

行きは舗装された道路を通って向かいましたが、帰りは探索路を通って帰ってみます。濃霧で湿気った道路はとても滑りやすいので注意して歩きます。
まず探索路の行く手にあるのが橋です。想像以上に綺麗に整備された橋なので安心です。

まるでもののけ姫に出てきそうな厳かな雰囲気を感じる探索路は舗装された道よりも数倍時間と労力が掛かります。でも空気が澄んでおり、都会の排気ガスでやられた人間にはちょうどいいデトックスになりそうです。

探索路の出口は霧島国際ホテルの前です。下り坂は相当滑りますし、軽い登山になるので歩く際は注意してください。山を降りて霧島国際ホテルが見えてくると人里へ降りてきた妙な安心感と同時に要塞のような建物がお目見えして若干怖い。。

道中は大きな木が倒れていたり、枯れ木が散りばめられていたりと、都会では得られない大自然を感じることができます。ただし何度も言いますが、軽い登山であることは忘れないでください!起伏もそれなりに激しいので、間違ってもサンダルなんて履いて行かないように。

霧島温泉のオススメ日帰り温泉

さて、目の湯の紹介はこのくらいにして。霧島温泉のオススメ日帰り温泉も併せて紹介していきます。それが「前田温泉カジロが湯」です。ここはいわゆる銭湯というジャンルではありますが、ちゃんと天然温泉なのです!公式サイトでは大人390円と記載されていますが、2023年12月から430円になっていました。それでも安いですよね。

内風呂と露天風呂がそれぞれ1つずつあり、どちらも広いです。泉質はもちろんいいのですが、都心のスパみたいに人でごった返すということもないので、快適に過ごせます。

一つだけ注意ですが、ここは銭湯なのでタオルやシャンプー類は置いていません。入り口右手にある券売機でそれぞれ購入していく必要があります。

僕は記念にタオルを買いました(本当は忘れただけ)。こういう温泉のタオルってなんか欲しくなるんですよね!入り口には牛乳の自販機もあるので、湯上がりもゆったりとした時間を過ごすことができます。

前田温泉 カジロが湯
・住所:霧島市牧園町高千穂3914
・営業時間:7時00分~20時00分
・定休日:不定休
・支払方法:現金
・公式サイト:こちら

霧島温泉のオススメグルメ

グルメを堪能するなら先ほどご紹介した霧島温泉観光案内所の隣にある「霧島温泉市場」にある温泉蒸気蒸し販売所がオススメです。ここは霧島温泉の蒸気で温められた温泉たまごや野菜を楽しむことができます。

僕は温泉たまご、揚げもち、ソーセージをオーダー。正直、温泉たまご以外は普通です。もはや温泉で温める必要もない気がしますが、、、それだけに温泉たまごは美味しかったです。

温泉蒸気蒸し販売所
・住所:霧島市牧園町高千穂3878-114
・営業時間:8時30分~18時00分
・定休日:不定休
・支払方法:現金
・公式サイト:こちら

コンビニはここにある

ここまで目の湯、カジロが湯をご紹介してきましたが、どちらもタオルがあればもっと安くなります。そんな時は霧島温泉観光案内所の近くにあるローソンが便利。ここでタオルも買えるので、無駄な出費を抑えたい方はローソンへ。

ローソン 霧島温泉丸尾店
・住所:霧島市牧園町高千穂3878-114
・営業時間:6時00分〜22時00分
・定休日:不定休
・公式サイト:こちら

霧島温泉オススメ旅館

さくらさくら温泉 本館

霧島温泉で泊まるならココ!
さくらさくら温泉 本館です。
先ほどご紹介した丸尾温泉からバスで15分ほど。

ご紹介した「泥湯」ももちろんのこと、
鹿児島の旨いものだけを集めた夕食など、
最高の非日常を過ごせる旅館です。

この和牛と黒豚しゃぶしゃぶが最高!
刺身も肉も全部が間違いなく美味しいです。

▼ご予約はこちらから!


  • この記事を書いた人

Shumoty

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