移住

【2024年 決定版】住んでみてわかった!富山移住が人気!メリット&デメリット5選

この記事は5分で読み終わります。

皆さんは富山県にどんなイメージを持ちますか?
立山連峰、黒部ダム、氷見のブリ、鱒寿司...
色々なことが浮かんでくると思います。

北陸の玄関口でもある富山県。

今回はとあるツイートを発端に盛り上がりを見せつつある、富山県への移住についてメリット・デメリットを5つご紹介。

実際に1ヶ月間、筆者が都心から富山へ単身赴任して分かったリアルな富山暮らしや、東京都心から富山へ移住した友人の意見も聞きながらまとめてみました。

富山移住を検討される方必見!
ぜひ最後までご一読ください。

どんなツイートがバズった?

富山移住が話題になったキッカケは、
7月11日にリモート中尉さんという方のツイート。

引用元:リモート中尉さん

このツイートは瞬く間に拡散され、
4万近くの「いいね」がつくことになりました。
東京の八王子から富山市へ移住した私の友人も、
ツイートを見て「合っている」と言っていたので、
かなり正確な情報のようです。

富山に住むメリット

まず富山移住と一口に言っても広いので、
今回は県庁所在地・富山市を中心にご紹介。

富山市は23年現在40万人を抱える都市であり、
新潟市、金沢市に次ぐ北陸第3位の人口を誇ります。

名産はなんと言っても鱒寿司
桜鱒を酢で味付けした富山の代表的な郷土料理で、
駅弁や贈答品として多くの人から愛される逸品です。

私も毎年富山に行き購入するほどの鱒寿司ですが、
オススメの鱒寿司が楽天市場にあったのでリンクを貼ります。
ご興味ある方は一度試してみると良いかと思います。

▼Shumotyオススメの鱒寿司は楽天市場で!


そんな富山市は総じて住みやすい街と言えます。
なぜか?以下に理由を解説していきます。

①交通網が充実している。

富山市内には路面電車が走っています。
運営しているの富山地鉄です。
6路線あり市内のどこへでも行くことが可能です。

乗り方も非常にシンプル。
電停で電車が来るのを待ち、
ドアが開いたらそのまま乗車します。

降車時に持っているICカード(Suicaも可)を、
運転士側のドア付近のカードリーダーにタッチ。

もちろん現金でも行けますし、
富山地鉄独自のカードで決済することもできます。

■正式名称について
富山ライトレール(LRT)ですが、本記事では文字数の都合上、路面電車として統一致します。

電車のデザインも豊富で可愛いのが特徴。
レトロな車両やバリアフリーに配慮した車両もあり、
大袈裟ではなく本当に街中を走りまくっています。
路面電車に馴染みのない人からすると、
その輸送力に驚くと思います。
それだけ市民の足として活用されています。

富山駅を中心に放射状に広がる路面電車のお陰で、
市内の移動はかなり便利と言えます。

しかもどこから乗っても大人210円、子ども110円!
低価格で広範囲に移動が可能で地方都市が抱える、
移動というストレスを限りなく無くしています。

おとな
(中学生以上)
こども
(6歳~12歳)
現金
交通系ICカード
¥210¥110
えこまいか
パスカ
¥180¥90
運賃表(2023年現在)

また路面電車を使う際に富山市民なら覚えておきたいえこまいかというカードがあります。

このカードはSuicaのようなICカードで、
沿線の協賛店舗で見せると特典が受けられます。
似たようなICカード「パスカ」もありましたが、
2019年を最後に販売終了になり、
えこまいかに統一されました。

えこまいかの詳細はこちら

隣町の高岡市にも路面電車が走っており
富山には路面電車の文化が根付いています。

全てのエリアを路面電車で網羅できないため、
路線バスも走っています。
路線バスの充実度も高いです。

北陸新幹線のおかげで、
東京との距離もさらに近くなりましたが、
富山空港~羽田空港便もあるので、
もともと富山市は交通網が充実しているのです。

②コンパクトシティ

富山市は非常にコンパクトな街並みになっています。
基本的に路面電車が走るエリアに商圏が集中し、
大型商業施設も多くが路面電車の範囲にあります。

富山駅前には大型商業施設・MAROOTがあり、
ニトリや無印良品など日常生活にあると嬉しい店が軒を連ねます。個人的にはこの中にある魚富という鮮魚店がお気に入り。
美味しい富山湾の海産物が手に入ります。

MAROOT(2022年開業)
・住所:富山市明輪町1-231
・営業時間:10時~20時
・店舗数:85店舗
・駐車場:有
・公式サイト:こちら


この他にも同じく富山駅前にマリエ富山や、
富山ステーションフロントCiCなどがあり、
富山駅に行けば大体の用事は解決出来ます。

北陸新幹線の開通に伴い、
富山駅舎やその周辺も大幅改修されているため、
今後もますます発展を見せると思われます。

マリエとやま(リニューアル中)
・住所:富山市桜町1-1-61
・営業時間:10時~20時
・店舗数:70店舗
・駐車場:有
・公式サイト:こちら

2020年に新しくなった富山駅前は、
路面電車やロータリー、駅ビルなど、
計画的に配置されており綺麗な街並みです。

富山市役所の記事を参照すると、
富山市は人口減に伴うコンパクトシティ計画を他自治体に先行して実施していました。

そこにはやはり路面電車を中心に据えたまちづくりを行うとあり、路面電車を前提として富山市の商圏が形成されていることが分かります。
こうした動きは栃木県宇都宮市でも見られており、宇都宮市は富山や高岡市の路面電車を視察し、モデルにしてまちづくりを行おうとしています。

そんな宇都宮の路面電車(ライトレール)は23年夏に開業します。
下記記事にて宇都宮の移住記事も執筆していますので、興味のある方は覗いてみてください。

LRT開通!宇都宮の移住記事はこちら

私自身も富山の街を歩いてみて、富山市が目指すコンパクトシティを肌で感じました。
一部では富山市のコンパクトシティ計画は失敗だという声が聞かれますが、
街に拠点を据え、公共交通機関を整備することで市民の移動が便利になることは良いことだと思いますし、
富山市のコンパクトシティ計画はある程度の成果を出していると個人的には思います。

さらに言うと公共施設・官公庁系施設も一箇所に集中しており、便利です。
こちらの写真は富山市役所ですが、市役所から歩いて2分のところに県庁があり、真隣には富山県民会館があります。なかなか県庁に用事があるという人は少ないかもしれませんが、公共施設や官公庁系施設が一つの場所に纏まっているのは利便性から考えても良いことだと思います。

③海産物がうまい

富山の海産物は日本一だと思います。
これまで北海道がダントツの1位でしたが、超えてきました。そのくらい個人的には富山の海産物は美味しかったです。
特に寿司は絶品です。
街中には至るところに低価格から高価格帯まで幅広い価格帯の寿司屋があり、どのお店も混んでいます。
お隣の石川県も海産物は有名ですが、富山湾の魚には敵わないのではないでしょうか。

試しにスーパーで刺身を購入してみました。
お店であれだけ美味しいのですからスーパーの刺身でもハイクオリティなのではないか?

結論、、

めちゃくちゃうまい。

写真は富山で古くから使われている手法、昆布〆の真鯛の刺身です。


昆布〆は昆布にお酢を塗り、塗った面に刺身にした魚を敷き詰め、刻んだ生姜を乗せて食べる郷土料理で、江戸時代から使われている製法です。
魚の余分な水分を吸収し、日持ちさせることが目的でしたが、技術が発展した現代でも活用しています。

昆布〆は昆布のダシとお酢の酸味がうまくマッチし、独特のねっとりした濃厚な味わいが特徴です。
カジキやタイに用いられることが多く、
富山県内のスーパーで普通に売られています

昆布〆も楽天市場で気軽にお試しできますので、
一度試してみてください。

刺身の概念が変わります!

▼氷見の昆布じめを試すなら楽天市場!


日常生活において食は重要です。
そのなかで鮮度抜群の海産物を手軽に味わえるのは富山県民の特権とも言えるでしょう。
本当に羨ましいです。

④家賃が安い

富山県は全国トップクラスに家賃が安い県です。
Homeee MAGAZINEのサイトにある「家賃が安い県トップ10」を参照すると第9位にランクインします。

例えば・・・

ワンルーム
4.89万円(東京:約7万円)

1K
4.22万円(東京:約8万円)

というように全体的に安い傾向にあります。

この他にもファミリーマンションも安い傾向にあり、毎月のランニングコストを抑えることができます。

ただし富山は持ち家率が全国No. 1で、ほとんどの家庭が持ち家です。
富山県の持ち家率は驚異の76.8%です。
そのためマンションの部屋数は限られています。

引っ越しや単身赴任で富山に来る際は部屋数が限られているということ念頭に置いた上でお部屋探しをした方が良いかと思います。

また持ち家を検討されている方はぜひ富山市のホームページをご覧ください。富山市では持ち家を作る家庭に対して補助金を出しています。こうした自治体の補助を有効活用することで移住のハードルは大きく下がります。

富山市の住宅取得補助はこちら

⑤公園の充実度が高い

富山県は人口100万人あたりの都市公園数が全国第1位です。街には「多すぎるだろ」というレベルで公園があり、各公園ともに綺麗に整備されているほか、きちんと特色があります。

一時期ネットで話題となった「世界一美しいスタバ」がある環水公園も富山市内にあります。

なぜ富山県には公園が多いのかは定かではありませんが、とにかく公園が多いのは間違いありません。あらゆる場所に憩いの場があるのは子育てをするパパママにも嬉しいことですね。

富山に住むデメリット

①天気に左右される

富山に限らず、北陸地方全体に言えることですが、天気に左右されることが多いです。夏場から秋口にかけては雷雨が多く、冬場は尋常ではないほどの雪が降ります。晴天率も全国平均を下回っており、曇天が多いのです。近年では線状降水帯をはじめとする災害も起きており、天気が不安定な分、苦労することはあるかもしれません。ただし、自治体の雪への対策はお手の物ですから、そこまで不便さを感じないという声もあります。

②閉店時間が早い

2つ目はお店の閉店時間が早いということです。
例えば駅前のMAROOTやマリエ富山、富山ステーションフロントCiCは全て20時閉店です。都心で23時や24時まで買い物をしている人の感覚からすると少し早いと感じるかもしれません。実際私も長期出張した際に一番苦労したのは閉店時間の早さでした。富山市内の主な商業施設の閉店時間を記載しておきます。

20時までの営業店舗
・MAROOT:20時閉店
・マリエ富山:20時閉店
・富山ステーションフロントCiC:20時閉店
・大和富山店(百貨店):19時閉店
・ショッピングタウン北の森:20時閉店

百貨店や本屋、雑貨屋といったお店は休日にゆっくり見れば良いですが、日用品が売っているお店が早いのは結構シンドイです。逆に富山市(JR富山駅を中心に)で遅くまでやっている主なスーパーやドラッグストアも以下の通りご紹介します。

20時以降営業のスーパー
・フェアモール富山(アピタ):22時閉店
・ピアゴ富山西町店:21時閉店
・大阪屋ショップ:21時閉店
・アルビス羽根店:21時〜0時閉店

20時以降営業のドラッグストア
・ウエルシア富山大泉店:24時間営業
・クスリのアオキ下奥井店:22時閉店
・スギ薬局下冨居店:22時閉店

一人暮らしで帰りが遅くなるときは早めにスーパーに行かないと閉店してしまうので注意が必要です。

③民放が3局しか映らない

富山県は民放が3局しか映りません。映る放送局は以下の通りです。

富山の民放各局
・北日本放送:日本テレビ系列
・チューリップテレビ:TBS系列
・富山テレビ:フジテレビ系列
※NHKはNHK富山放送局があります

こう見るとテレビ朝日がキー局のなかでは映らないことになります。
しかし、富山の人の多くはケーブルテレビに加入しています。68.0%が地元のケーブルテレビに加入していて、加入すればテレ朝系列も映るようになります。
今どきの若者はテレビ離れが深刻だと言われていますが、地方に於いてはテレビメディアは未だに絶大な発信力を持ちます。富山県民のケーブルテレビ加入率は7割に近いので、加入しておくことが無難かもしれません。

④遠距離に行くのが大変

富山市内を移動する分には路面電車があるので問題ありませんが、新潟方面や石川方面に行くのは少々お金が掛かります。またアクセスが良いとは言えないので注意です。
というのも富山県には第三セクターの「あいの風とやま鉄道」が走っています。この鉄道会社はJR北陸本線の在来線として走っていましたが、北陸新幹線開業に伴い、経営分離されて設立されました。経営区間は石川県河北郡津幡町の倶利伽羅駅から新潟県糸魚川市の市振駅までのおよそ100kmです。

JRから第三セクターに経営が切り替わると運賃の値上げは避けられません。あいの風とやま鉄道も同じ状態で、普通・通勤定期はJR時代の1.19倍に値上げしています。
また本数もそこまで多くないので注意が必要です。北陸新幹線が延伸したことで東京との距離は近くなりましたが、在来線が不便になったのは少し残念です。

富山市内の路面電車が通らないエリア(=あいの風とやま鉄道沿線)に住む場合は少々不便さを感じるかもしれません。

⑤娯楽が少ない

これは1ヶ月間長期出張していて一番困ったことですが、娯楽が少ないです。例えば東京や大阪から友人がやってきてどこか案内してよ、と言われてもそこまで多くの観光地があるわけではないので、困ります。また富山にはラウンドワンがありません。若者の溜まり場でもあるラウンドワンがないのは致命的です。富山駅近くに富山地鉄が運営するボウリング場がありますが、そこくらいでしょうか。バッティングセンターもクルマで走らないとないので、不便さを感じます。

とは言え富山には立山もあるし、海もある。
自然はたくさんあるのでアウトドアは最高です。

富山への移住を考えるなら

もし富山への移住を考えているのであれば「くらしたい国、富山」をご覧になるといいです。
このサイトには富山暮らしのサポートや富山移住希望者への説明会を実施しています。

ぜひ興味のある方は一度富山県に訪れて肌で感じてみてください。きっと好きになる街です。

くらしたい国、富山の詳細はこちら

  • この記事を書いた人

Shumoty

あなたの知らないニッポンの地域にまつわるハナシを紹介していくポータルサイトです。これさえ見れば明日友だちに話したくなる情報や、思わず旅に出たくなることまで手に入れられるかも?!「旅行」、「移住」、「バイク」、「グルメ」。さあ、あなたの知らないニッポンの魅力再発見の旅に出よう。

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