長野県は中部地方にある人口約200万人の県です。
全国有数の観光地かつ温泉地としても知られており、
年間の観光客数は8,700万人を超えます。
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また善光寺や松本城といった歴史的建造物をはじめ、
軽井沢や蓼科など全国的に有名な高級別荘街も多くあります。
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そんな長野県は様々なランキングにおいて上位を獲得しています。
最たるものが「移住したい都道府県ランキング」。
宝島社が発表した「田舎暮らしの本」において2006年から2021年までずっと移住したい都道府県で1位!
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無類の強さを誇っています。
その理由に挙げられるのは「理想の田舎像」として、
長野県がイメージしやすいからだと思います。
周囲を高い山に囲まれ、自然豊かで水が綺麗。
そんなところでしょう。
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しかし、長野県出身者の僕から言わせると、
住みやすい県とは言えません。
今回は大学で首都圏に出てくるまで長野県に住んでいた生粋の信州人の筆者が、
本当に長野県は住みやすい県と言えるのか?
個人的感想とデータを用いて徹底検証します。
移住を考えている方や田舎暮らしのリアルを知りたい方はぜひご一読下さい。
個人の感想が含有されております。
一意見として参考程度にご覧ください。
長野県とは?
長野県について軽くおさらいしておきましょう。
冒頭でもお伝えした通り、
長野県は多くの観光地を有しています。
主な観光地は・・・
・善光寺
・松本城
・上高地
・軽井沢
・野辺山高原
・諏訪湖
・奈良井宿
・天竜峡
ざっと挙げられるだけで、
これだけの観光地が出てきます。
書ききれないほど有名な観光地が数多くあります。
![](https://www12.a8.net/0.gif?a8mat=3HQV64+FYJBJM+50+2HFY7M)
長野県の主な産業
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そんな観光が有名な長野県ですが、
産業が盛んな県でもあります。
その代表格がセイコーエプソンでしょう。
同社は諏訪市に本社を置く東証一部上場の大企業。
プリンタ、腕時計、精密機器などなど・・・
ご存じの方も多いと思います。
![事業所数と従業者数の産業分類別構成比(民営事務所)](https://tokei.pref.nagano.lg.jp/wp/wp-content/themes/tokei/img/view/view07/2020/view07_image01.jpg)
こちらは長野県の事業所数と従業者数のグラフです。
特筆すべきは事業所数としては卸売業・小売業がトップでも、従業者数は製造業が最も多いというところです。これはすなわち製造業に従事している人が多いことを意味します。
このことから分かる通り長野県はモノづくりが盛んな県なのです。
![](https://www16.a8.net/0.gif?a8mat=3T8UQ1+AUKDMA+570S+631SX)
長野県の平均年収
続いて長野県民の平均年収を見てみましょう。
平均年収.jpを参考にすると以下の通りになります。
・平均年収:441.6万円
・年収中央値:386万円
・月収:27.6万円
全国の平均年収が422万円(doda調べ)なので、
長野県民は全国平均よりも上回る年収を貰っていることになります。
![](https://www13.a8.net/0.gif?a8mat=3T6MQF+9XTJCI+4YI4+5YRHE)
長野県の平均寿命
長野県は全国でもトップクラスの平均寿命です。
男女ともに全国1位。
男性81.0歳、女性84.9歳
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長寿の理由はいくつかあると思いますが、
長野県は海がなく、古くから穀物・野菜を摂取する機会が多くあります。
学校給食もこだわっているところが多く、
こうした食生活が長寿の要因かもしれません。
長野県は住み良い?
では肝心の長野県の住み良さについてはどうなのか?
長野県は正直、住みにくい
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個人的な意見を申し上げると、
長野県は極めて住みにくい県と言えます。
いくつかの理由があるので見ていきましょう。
山間部が多すぎる
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長野県は日本アルプスを始め、山が多くを占めるため、
人が住める割合を示す可住面積率が低いです。
全国平均可住面積率:32.88%
長野県可住面積率:23.73%
上記の数字だけ見てみるとそんなに住めないのか?と思うかもしれません。しかしこの可住面積率は標高は勘案されていないと推測されます。
すなわち標高0mのところも1000mのところも一緒に考えていると言うことです。
![都道府県別標高 - とどラン](https://tdfk.odomon.net/tdfkimages/00/00/02/29/22939.gif)
そこで長野県の平均標高を調べてみました。
すると長野県の平均標高は1132m!
全国1位の高さです。
全国の平均が361mなので、倍以上高いところに住んでいることになります。
僕の地元も標高は余裕で1000mを超えていますし、
学校やスーパーに行くにしても山を降りて行かなくてはいけませんでした。
冬の寒さが異次元
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長野県は冬場ものすごく冷えます。
11月上旬から寒さを感じ、
そこからは春先までずっと寒いです。
理由は上記にある通り、
周囲を高い山に囲まれている+標高が高いからです。
また、僕の住んでいたエリアは県内でも雪の少ないところでしたが、長野市を始めとする北信エリアはかなり雪が降ります。
寒いということは暖房を焚かなくてはいけないので、
冬場の灯油代はバカになりません。
なぜ住み続けているのか不思議なくらい寒いです。
海産物が乏しい
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長野県は四方を山脈に囲まれた内陸県です。
従ってスーパーに行っても新鮮な海産物はほぼ皆無。
以前よりは鮮度をキープして輸送する技術が上がったことでラインナップは増えましたが、
それでも海岸部の県とは段違いに鮮度が落ちます。
長野市は比較的新潟に近いので、県内では割と新鮮な海産物にありつけますが、海産物好きの方には基本向かない場所です。
ご近所付き合いが面倒
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これは長野県に限った話ではないかもしれませんが・・・
ご近所付き合いが非常に多いです。
ご近所と言っても隣人だけではなく、
同じ地区の人と交わる機会が多いです。
地域の行事や消防団、民生委員など。
都会でご近所付き合いと縁遠かった人はギャップを感じると思います。
参加しないと嫌な目で見られるので注意です。
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県民性が悪い
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そして県民性について。
僕は18年もの間、長野県に住んでいましたが、
長野県民の閉鎖的な考え方や縄張り意識を強く感じてきました。
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試しに「長野県民 性格」で検索をかけると、、
性格悪いという候補ワードが上がってきます。
これが「香川県民 性格」と打っても性格悪いとは出てきませんので、性格が悪いことがバレています
しかし、本当に性格が悪いのか?
下記記事を参照すると以下の通りに書かれています。
生真面目であるとともに、付け加えられるのが理屈っぽいという一面です。
何らかの事実であると伝えられたことに少しでも違和感を抱くと、理屈をこねくり回して論破しようとしてきます。
しかもけっこう頑固なので面倒くさがられることもあるでしょう。
雪深くなる冬は動かずにいるほうが経済的で消費せずにすむと、
コタツにあたりながら議論するコタツ文化が理屈っぽい県民性の原点だと言われています。
https://noel-media.jp/news/5666
振り返ると自分含め理屈っぽいと思いました。
無駄に議論してみたり、理屈をこねくり回す・・・
まさに長野県民らしいです。
長野県に住むメリット
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それでは今度は長野県に住むメリットについて。
温泉が多い
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真っ先に思い浮かぶのは温泉です。
長野県は北海道に次ぐ全国2位の温泉数を誇ります。
野沢温泉、浅間温泉、別所温泉など温泉は多いです。
温泉好きの方には嬉しいポイントかもしれません。
もちろん日帰り入浴可能な温泉も多数あります。
空気が美味しい
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長野県は空気が美味しい、などと言う人がいます。
僕個人としては「ただ標高が高いから空気が澄んでいるだけ」だと思っていますが。。
それでも確かに都心に比べ排気ガスも少ないため、空気は綺麗なのかもしれません。
交通網は充実している
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長野県は新幹線が走っています。
東京駅から一本で長野駅まで行くことができます。
ちなみにJR東、東海、西のJR3社が全て乗り入れている県は長野県だけです。
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また空港もあります。
信州まつもと空港は静岡県に本社を置く、
航空会社FDAが新千歳、福岡、神戸に飛んでいます。
この他、長野駅から松本駅を経由して名古屋へ抜ける特急しなのや、松本駅から新宿駅まで一本で行ける特急スーパーあずさが1時間に1本程度走っています。
ふらっと東京や名古屋に行く、という距離感ではないものの利便性は高いと言えます。
ウィンタースポーツが楽しい
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長野県に住むメリットとして個人的に大きいのが、
ウィンタースポーツが充実しているということ。
長野県はスキー場の数も多く、スキーやスノーボードなどが楽しめます。
ウィンタースポーツが強い学校も多く、
県民でもスキーかスノーボードのどちらかができる人は多いです。
車があれば問題ないレベル
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中核市の長野市、松本市は住むには問題ありません。
市内に東急百貨店やパルコ(閉店決定)もあり、
衣食住に困ることはないでしょう。
一方でそれ以外の地域では車が必須です。
ただでさえ山がちな地形なので自転車で移動するのは至難の業です。
逆を言えば車さえあればほぼ生活に支障を来すことはないと言えます。
長野県に移住したい方へ
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では長野県に移住を考えている方はどのサイトを参考にすればいいのか?
ご紹介していきましょう。
![](https://www10.a8.net/0.gif?a8mat=3NL9R5+1GE60I+279M+6OP4H)
移住に関して
・移住ポータルサイト「楽園信州」はこちら
・空き家バンク「楽園信州空き家バンク」はこちら
・長野市移住・定住サイトはこちら
(長野県の県都、人口約36万人)
・松本市移住・定住サイトはこちら
(長野県第2の都市、人口約24万人)
・上田市移住定住サイトはこちら
(長野県第3の都市、人口約16万人)
・飯田市移住サイトはこちら
(長野県第4の都市、人口約10万人)
仕事に関して
・長野県移住支援金対象求人情報サイトはこちら
長野県で住むならココ!
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それでは最後に僕が個人的に住みやすいと感じる長野県の自治体をご紹介します。
松本市
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2022/10/E0C26C8B-69B4-40F9-8645-358E68B0615F-1024x683.jpeg)
長野県で最も住みやすいと思うのは松本市です。
県下第2の都市であり、松本城がシンボルです。
人口は約24万人で中核市に指定されています。
雪は降りますが、長野市ほど降らず、
程よく住みやすいです。
市内にはパルコやイオンモールなど商業施設が充実しており、FM長野の本社があるなどメディアの発信地でもあります。
松本駅からは特急あずさや特急しなのが出ており、東名にアクセスしやすいエリアです。
※松本パルコは2025年2月に閉店が決定しました。
飯田市
今後住みやすくなると予測しているのが飯田市です。
飯田市は東京ー名古屋間を40分で結ぶリニアモーターカーの駅が設置されます。
今は東京にも名古屋にも出づらい最悪な場所ですが、
今後は飯田市の時代が来ると思っています。
県内では雪が少なく、比較的温暖な気候ですから住み良いと思います。
上田市
![File:上田城 - panoramio.jpg - Wikimedia Commons](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/ba/%E4%B8%8A%E7%94%B0%E5%9F%8E_-_panoramio.jpg)
最後は上田市です。
上田市は東部に位置する人口14万人ほどの街です。
大河ドラマ「真田丸」で登場した上田城を始めとし、別所温泉など温泉地としても名を馳せます。
長野経由の北陸新幹線上田駅もあり、
都心へのアクセスも良好です。
ショッピングもアリオを中心に充実しています。
最後に
![](https://shumoty.com/wp-content/uploads/2022/10/679A010D-9E95-468F-9877-3C1B2455C1BE-1-1024x682.jpeg)
いかがでしたか?
長野県は移住ランキングで1位を獲得していますが、
実は色んなメリット・デメリットがあります。
しかし人の価値観は多種多様。
田舎暮らしがいいという方も多いとですし、
都会では得られない良い面はたくさんあります。
そこで今回は長野県の良いところ・悪いところを徹底検証しました。
移住を検討している方はぜひ一度訪れてみると良いでしょう。
それでは。
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