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【2024年 最新版】グルメも!登校者50万人超え!むろと廃校水族館が最高すぎた!

高知県室戸市。
高知龍馬空港から車で1時間半。
高知駅から鉄道とバスを乗り継いで3時間半。

台風中継でお馴染みの室戸岬を擁する室戸市に日本で一番の小学校がある。

その名も、むろと廃校水族館

2005年に児童数減少に伴い廃校となった椎名小学校の跡地をリノベーションして作られた水族館、それがむろと廃校水族館なのだ。
しかしどう頑張っても1時間以上かかる圧倒的な過疎地域の水族館。とんでもなくアクセスが悪いのにも関わらず累計の来館者(ここでは登校者数)は50万人を超える。なぜ田舎の水族館がこれだけの人を惹きつけるのか。

それは、単に面白いからという理由だけで片付けられるものではなかった。

今回は「むろと廃校水族館」に行ってみた感想と室戸市だけでしか食べられない究極の地元グルメを紹介していく。ぜひ室戸市に行くことがあれば、チェックして欲しい。

室戸市なんか行ったことも、行く機会もないよぉ〜

という方ほど、これさえ見れば行きたくなること間違いなしだ。

圧倒的な不便さ。

先述した通り、室戸市は最果ての街である。これまで北海道稚内市の宗谷岬や別海町の野付半島を紹介してきた本サイトだが、それに匹敵するほどアクセスしづらい場所だ。

なぜなら室戸市には鉄道がない
そもそも室戸市の総人口は約1万人。鉄道網を敷くにも赤字は火を見るより明らかだ。

2023年現在、最も室戸市に近い駅は土佐くろしお鉄道の奈半利駅である。奈半利駅からは車で30分ほどの場所にむろと廃校水族館は存在する。
我々は四国一周ツーリングの真っ最中にむろと廃校水族館を訪れたが、水族館だけを目的に来るのだとすれば相当大変である。

ただし、後述していくが室戸市にはむろと廃校水族館だけでない魅力がある。もしあなたがむろと廃校水族館に行こうと思っているものの、それ以外に何かすることがあるのだろうかと感じているのだとすれば、まだ本記事を閉じるのは尚早だ。きっと満足してもらえるはずだ。

むろと廃校水族館とは

それでは早速、むろと廃校水族館について話していこう。先ほどもチラッと話したが、むろと廃校水族館のある場所はもともと室戸市立椎名小学校という学校だった。椎名小学校の歴史は非常に長く、1874年創立。いまの時代まで残っていれば2024年で創立150周年を迎える。そんな長い歴史を紡いできた小学校は児童減少の煽りを受け、2001年に閉校し、2006年に廃校となった。朝日新聞の記事には2001年の閉校時には児童3人とあった。全国的に加速度的に進行する少子高齢化の波が押し寄せている。

2006年に廃校した学校を何とかして活かしたいと、室戸市は資金を投じて椎名小学校を整備し、むろと廃校水族館をオープンさせた。NPO法人日本ウミガメ協議会は室戸市でウミガメの学術研究をする傍らで同水族館の運営にも携わり、現在まで運営主体はNPO法人日本ウミガメ協議会が行なっている。

「廃校」を存分に活かした展示

正直なところ、地方の水族館。それも最果ての地にある水族館と来れば大した期待をしないのが普通である。しかしこの水族館は違う。とにかく「廃校」というアドバンテージをポジティブに変換しているのだ。

行って驚くのは徹底した学校」のテイストを残していること。

大人600円、子ども300円という破格の安さで入館すると入り口にこぢんまりとしたお土産コーナーがあり、順路に沿って進んでいくと子どもたちの習字コーナーに当たる。サカナにまつわる文字が思い思いに壁沿いに踊る。

自分の小学生時代を呼び起こすかのように段差の小さな階段を登っていくと手洗い場がある。昔ここで昼休み後の歯磨きや体育の後の給水で使ったことを思い出す。そんな思い出の場所には「タッチプール」と書かれたコーナーになっている。

このタッチプールにはイセエビやナマコが生息し、実際に触ることができる。黒板にはナマコの情報がかわいいイラストとともに描かれており、勉強になる。ほうほう、ナマコやヒトデは定置網漁では獲れないのか...。

大人も楽しい、ではなくオトナが楽しい。

この水族館は廃校ということもあり、古くさいイメージを持たれるかもしれないが、実際はそんなことない。展示されているサカナたちはレアものから食用まで幅広い。例えばこちらのボラが展示された水槽は円形になっており、大量のボラたちが泳いでいる。

サカナの解説文も面白い。基本的に食べる前提で書かれているのだ。例えばクエの展示前には「超が付くほど高級魚であり、一般家庭に並ぶことはほとんど無く、高級料亭等で出されます。」と書かれている。何も知らない無垢な子どもよりも世の中を生きぬことへの世知辛さを感じている我々オトナの方がグッと胸に迫るものがある。

オトナがハマる理由はもう一つある。小学校なんて数十年前に卒業し、2度と足を踏み入れることもない人だって多くいる。そんな中にあってここは「学校」のテイストをしっかり残している。

そういえばこんなもんもあったなぁ

などと思いながら見るのも楽しい。

個人的にブッ刺さったのは小学校から見える海の景色だ。校舎の2階部分に相当する場所からは雄大な太平洋が見える。海ナシ県出身者からするとこんな素晴らしい景色を毎日見られるなんてなんて幸せなことだろうと思うが、学校というテイストを残しているからこそ味わえるものがある。

どこぞの水族館にも負けない展示力

こちらはウミガメの水槽。優雅に泳ぐウミガメたちは近くに置いてあるエサをくれると思って近寄ってくる。正直、驚いた。この規模の水族館で展示されるサカナたちのレベルを遥かに超えているのだ。大変失礼な話だが、ここまで本格的に楽しめるとは思ってもみなかった。

学校の理科準備室に相当する場所にはサメの骨格標本がある。こんなにデケエのか、サメ。マジで臨場感が段違いだ。こんなバケモンに食べられたら一貫の終わり。それ以外にも骨格標本が大事そうに飾られている。

これが大人600円で見れてしまうなら、室戸市に来る理由にもなる。

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少年時代の想像が現実化する世界線

この水族館の名物といえば、これだ。

学校のプール。25mのプールにはサメが泳いでいる。大事なことなのでもう一度、言う。サメがプールに泳いでいるのだ。小学校時代、プールの授業が大嫌いな友人が「いまここでサメが現れて中止になればいいのに」と言っていたことが現実に起こったのだ。廃校だけど。

プールで泳いでいるサメはシュモクザメ。またの名を「ハンマーヘッドシャーク」という。このサメは見てくれとは違い、臆病者で人を襲うことはほとんどない。それでもこんなプールでサメが泳いでいたら戦慄モノである。しかも結構な数が泳いでいるのだから面白い。

泳いでいるのはハンマーヘッドシャークだけではない。ブリも泳いでいる。そのほか幾つかのサカナも泳いでいるが、ブリが素早く泳いでいるのが印象的だった。そりゃあんな締まった味わいになるわけだ。

サブプールには大きなウミガメが泳いでいる。こちらは泳ぐというよりプカプカ浮いている、と言う方が近いか。ほとんどゼロ距離で見ることができる。こんな水族館ほかに、ねぇぞ。

このプールにいるサメたちこそがむろと廃校水族館最大の魅力だ。めちゃくちゃ面白い。大人も子どもも興奮すること間違いナシだ。

お土産も、イカしてる

大満足の気持ちを持ちつつ、最後にお土産をいくつか購入した。お土産コーナーは入り口にあるので、グルッと一周回って最後に行くことをオススメする。入り口にクジがある。ブリ、サバ、ハンマーヘッドシャークのいずれかから選べるハズレナシのクジだ。1等が当たるととんでもなく大きなぬいぐるみが当たるが、僕は4等のサバが当たった。かわいいサイズだ。

もう一つ。むろと廃校水族館のマグネット。軽やかに「ハイッ 廃校」と描かれており、潔さを感じるデザイン。間にクリップがあり、書類などを挟める。実用性の高いお土産だ。

みんなが通える、最高の学び舎

じっくり見たとしても1時間ほど。水族館としては小さい方かもしれないが、童心に帰れる場所がココにはある。そんな風に思った。特に大人になると少年時代を思い出すことはなかなか出来ない。だが、ココには少年時代に戻ったかのような世界観が広がる。だからこそ50万人もの人々が訪れる一大観光スポットになったのだろう。椎名小学校は今後もむろと廃校水族館として多くの卒業生を送り出すことだろう。

■むろと廃校水族館
・住所:高知県室戸市室戸岬町533ー2
料金:大人600円/子ども300円
 ※小学生未満は無料
 ※室戸市民は割引があります
アクセス:東部交通バス
「むろと廃校水族館前」下車徒歩1分
登校時間:朝9時〜18時
 ※10月〜3月は9時〜17時
定休日:不定休
駐車場:有
公式サイトこちら

室戸市でしか味わえないグルメ

さて、むろと廃校水族館については魅力がある程度ご紹介できたと思う。ただ、1時間のためにここまで来るのはあまりに腰が重い。そんな方のために、室戸市に来る理由をもう一つ。

それが室戸市だけでしか味わえないグルメ

その名も、室戸キンメ丼
この室戸キンメ丼は半端なく美味しい。
金目鯛の切り身と甘めの煮付けが乗った丼で、市内の数カ所で味わえる。

今回訪れたのは「釜めし初音」というお店。
色鮮やかな金目鯛の切り身はプリプリとはまた違う食感で、ねっとりと舌にまとわりつき、甘みと旨みを残していく。ふっくらと炊かれたご飯と相まって、箸が止まらない。

そして甘辛く煮込まれた煮付けも絶品。皮目はパリッと、身はしっとり。切り身とは別モノ。一見すると合わなさそうなコラボだが、元は同じサカナである。絶品なのだ。これを食べられるのは室戸市だけ。都内を探しても、ない。

レモンの入ったお吸い物も味こそ薄めだが、程よい塩気を感じながら飲むと胃に優しい感じがする。

初音以外にも数店舗、キンメ丼を出しているお店があるのでチェックしてみて欲しい。

これは室戸市だけで食べられるから良い。
むろと廃校水族館と併せて行ってみるべし!

■釜めし初音
・住所:高知県室戸市室津2616-1
・営業時間:11時~13時30分
17時00分~20時30分
・定休日:不定休
・駐車場:有
・公式サイト:こちら

やっぱりハズせない、室戸岬

室戸市に行ったなら、やっぱり外せない。

室戸岬にも行っておくべきだ。
ここは夏場は台風銀座としてお天気レポーターが上陸宣言をする場所でもお馴染み。それだけ台風が多いところなのだ。

ゴツゴツとした岩場を歩くと探検家の気分を味わえる。遮るものが何もない、果てしない太平洋は見るものを感動へ誘う。あの先に暮らす人たちにはどんなドラマがあるのだろうか、と思わせる希望に満ちた場所だ。

■室戸岬
住所:高知県室戸市室戸岬町6939-4
営業時間:24時間
定休日:不定休
駐車場:有
公式サイトこちら

まとめ:室戸市は楽しすぎる!

むろと廃校水族館は市の予想以上の来館者数を記録するほど盛り上がり、室戸岬は圧巻の太平洋を望める。室戸キンメ丼は室戸市外では味わえない魅惑のグルメだ。そう、室戸市は楽しすぎるのだ。
今回我々はバイクでこの地を訪れたが、間違いなく一生の思い出になった。なかなか行くことができない場所だが、だからこそ有り難みや楽しさを感じる。

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  • この記事を書いた人

Shumoty

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