皆さんは中京テレビの人気番組『オモウマい店』で取り上げられ、一躍人気に火がついたお店をご存知でしょうか。
場所は北海道苫小牧市。
釧路市を抜き、道内第4位の人口を誇る中南部の街です。昔から工業が盛んで、王子製紙や自動車関連の工場が立ち並んでいます。
そんな苫小牧市のとあるお店が人気なのです。
それが『マルトマ食堂』。
苫小牧市公設地方卸売市場の中にある食堂で、朝5時〜13時半までやっています。一見すると普通の食堂なのですが、何のメニューが話題を呼んだのか?
ホッキカレー!
ホッキカレー?!何それ?
という声が聞こえてきますね。ホッキカレーは文字通り、ホッキ貝がふんだんに入ったカレーのことで、マルトマ食堂の人気メニューです。人々はこのホッキカレーを求めてはるばる苫小牧まで来るのです。
今回は名物ホッキカレーは本当に美味しいのか?そして最新の並び時間のレビューをしてみました!これからマルトマ食堂に行ってみたいという方は必見の内容です。
マルトマ食堂の並び時間
私たちは休日(土曜日)の朝8時すぎに現地入りし、並び始めました。この時点で店前には長蛇の列が。。ザッと数えるだけで数百人はいましたね。手元の時計で8時20分に最後尾に接続して1時間経っても全然進まない。二、三歩前に進んだくらいです。
結局店の中に入れたのは11時過ぎ。いくら春先に近い晴れ間の北海道といえど、北海道。凍えるような寒さで幾度となく諦めようかと思いましたが、辛抱強く待ち続け入店できました。私からアドバイスできることと言えばカイロは忘れるな!と言うことです。写真のように店前は建物に隠れ、日陰となります。それのせいでめちゃくちゃ寒いのは言うまでもありません。
ネットでは休日には5時間は待つなどと書かれていますが、2024年3月現在は3時間程度の待ち時間を想定していれば良いです。まあそれでも長いですが。。
マルトマ食堂の「ホッキカレー」
いよいよ待ちに待ったマルトマ食堂のホッキカレーにありつける。高鳴る胸の鼓動を抑えながら案内された席に通されます。店の中は4列ほどの長テーブルに八人掛けの丸椅子が設られています。カウンターも数席ありました。私たちは4人で行きましたが相席かつ2人ずつの分割入店でした。
店内の盛況ぶりは凄まじく、店員さんが忙しなくオーダーを取っては提供するというムーブを繰り返していました。私たちも迷うことなくホッキカレーをオーダー。店内の8割5分の方がホッキカレーを食べています。待つこと5分ほど。銀色の皿に載せられたカレーが来ました!
見た目は濃い茶色という感じ。普段食べるカレーよりも全体的に濃いめの色をしています。値段は1,200円。
見た目の黒さとは裏腹に一口食べると深い旨味が襲ってきます。じんわりと口内に甘みとスパイスのピリッとした味わいが広がります。肝心のホッキもコリコリの食感が程よく残っており、しっかりと主張してきます。一方で他の具材はルーに溶け込んでおり、野菜の甘みも感じることができます。全体的にマイルドだけど心地よい食感とスパイスが効いたカレーです。
市場の食堂ということでメニューも豊富です。海鮮丼や定食、ラーメンなどもありました。その中で一際目立つのが「ほっきメニュー」です。ほっき(ホッキ)カレーもこの中に書いてありました。個人的には「ほっきプリン」が気になりましたが、ホッキカレーが想定よりも量が多かったので今回は忸怩たる思いを抱きながら断念しました。
その他のメニューはこちら
なぜ「ホッキ」推しなのか?
なぜここまでホッキ貝を推しているのか?店の入り口にその答えが書いてあります。
「ホッキ水揚げ日本一 ようこそ苫小牧へ」
調べてみるとホッキ貝の漁獲量は全国でおよそ5,000トンであり、そのうち4,400トンが北海道で水揚げされるそう。苫小牧市は4,400トンのうち770トンが水揚げされ全国で出荷されるホッキ貝の15%を誇ります。(苫小牧市ホームページより)
すなわちホッキの街ということです。
ホッキ貝好きの方は絶対に一度は訪れるべき街ですね!
苫小牧市のホッキについてはこちら
マルトマ食堂直営の店がある!
マルトマ食堂で念願のカレーを平らげた後はマルトマ食堂が経営するお店「マルミ商店」にも行きました。マルトマ食堂から歩いて二、三分の距離にあります。というか店に入る時、並んでいる時に見えます。店内はかなり狭く、中央に冷凍のホッキ貝やそれに類する水産加工品が並んでいます。
と、、「ほっきカレー」テイクアウトの文字が。あれ?おかしいな。そう思いながらも店内を物色し、ホッキカレーのレトルトを見つけます。
商品名は「マルトマほっきカレー」。
▲楽天市場でも同様の商品が売ってます!
苫小牧産のほっき貝使用、北海道産野菜使用。先ほど食べたマルトマ食堂のホッキカレーと一緒ではないですか!
とりあえず会計レジに並び、店員さんに渡しながら「このカレーはマルトマ食堂のホッキカレーと同じですか?」と聞くと、店員さんは「はい、テイクアウトのカレーは一緒です」と答えてくれました。
ここでテイクアウトできるカレーはまごうことなき、マルトマ食堂のホッキカレーです。
一方で僕が買ったレトルトのホッキカレーは美味しいですが、マルトマ食堂のホッキカレーとは違いました。ホッキも煮込まれ過ぎているのか食感が少なめでした。やはりホッキカレーは本場で食べるべきです。
時間がない!という人はマルミ商店のホッキカレーをテイクアウトすることをオススメしますが、凍える中待って食べる正真正銘のホッキカレーが一番です。いや、一番だと思いたい。いやいや皆さんに同じ辛さを味わってほしいだなんて微塵も思っていませんよ?
マルミ商店
【アクセス】
室蘭本線「苫小牧駅」から徒歩34分
道央自動車道「苫小牧中央IC」から車10分
【営業時間】
朝10:00〜14:00迄
【定休日】
毎週日曜日・祝日
【支払い方法】
現金のみ(カード、QR他使用不可)
【公式サイト】
こちら
マルトマ食堂は行くべきか?
結論、マルトマ食堂は行くべき名店です。
ホッキ貝が好きな人ならマスト、北海道が好きな人も満足できるお店です。ただし、ホッキカレーだけを目当てに行くのはいささか勿体無い気がしました。というのも「カレー」という分野で見たら今まで食べたカレーで一番美味しい!というほどでもないからです(※個人の主観が入っています)。もちろん美味しいのは間違いありません。食べてからの満足度が高いことも保証できます。でも、このカレーだけのために3時間並ぶのは勿体無いです。どうせなら他のメニューも頼んでみましょう。
例えばホッキカレーと双璧を成す人気メニューが「マルトマ丼」です。新鮮なエビが載ったイチオシメニュー。実際、ホッキカレーとマルトマ丼をダブルで頼んでいる方もいました。さらには先述した「ほっきメニュー」からホッキカレーともう一品ホッキ関連のメニューを頼むのもオススメです。量は多いですが、食べ切れてしまうのがマルトマ食堂が美味しいということの証明です。
苫小牧市が誇るホッキ貝、そしてマルトマ食堂のホッキカレー。ぜひ一度並んでみる、食べてみる価値があると思います。
マルトマ食堂
【アクセス】
室蘭本線「苫小牧駅」から徒歩34分
道央自動車道「苫小牧中央IC」から車10分
【駐車場】
市場内に無料駐車場有
【営業時間】
朝5:00〜13:30迄
【定休日】
毎週日曜日
【支払い方法】
現金のみ(カード、QR他使用不可)
【公式サイト】
こちら