皆さんは「柏島」を知っていますか?
高知県幡多郡大月町にある島の周囲4km、人口400人の小さな島です。
高知龍馬空港から車で3時間、高知駅から2時間50分という圧倒的なアクセスの悪さにも関わらず、SNS上で話題になっています。
映えの発信地・Instagramでは8.7万件もの投稿がなされており、人気の高さを窺わせます。言い方は悪いですが、高知の中心部から3時間近く掛かるような場所です。そんな最果ての地にある柏島。
柏島に一体なにがあるのか?
それは沖縄をも超える海の透明度!
まさに楽園が広がっているのです。
行きづらいけど、行けば感動間違いなし!
行かずには、死ねない!
行かないなんて、選択肢がない!
これさえ見れば、
遠いから行くか悩んでる...
という迷いは消え去ります。
今回は高知県幡多郡大月町にある小さな島・柏島の魅力に迫ります。
柏島の景色はぶっちゃけどうなの?
柏島を最も綺麗に撮れる場所はあるの?
あなたが柏島を知っていても知らなくても大丈夫です。
最後まで一緒に柏島を見ていきましょう。
きっと、行きたくなるはずです。
どこにあるんだ、柏島!
冒頭でアクセスが悪いとお伝えしましたが、一体全体どこに柏島があるんだ!というと、ここにあります。マジで最果ての地にあります。これまで最果てシリーズのように宗谷岬や野付半島、室戸岬など紹介してきた弊サイトですが、ここも十分最果ての地と言えるでしょう。
先述した通り、高知龍馬空港から3時間、高知駅から2時間50分という場所にあります。どこから行くにも2時間以上は覚悟しなければなりません。
ちなみに愛媛県松山市からは3時間4分、香川県高松市からは4時間22分、徳島県徳島市からは4時間44分もの時間が掛かります。行くだけで疲弊する遠さです。(いずれも有料道路の使用を含む)
世のインスタグラマーがそれだけの労力をかけて撮りに行く価値がある。その時点で信用度はかなり高めです。ではなぜ、柏島は有名になったのでしょうか?
柏島が脚光を浴びた理由
きっかけはSNSでした。それもInstagraで。
もともとダイビングや海水浴場として県民には知られた存在でしたが、SNSで海に浮かんだ船が「まるで、宙に浮いているよう」と話題になり、人気に拍車が掛かりました。
確かにInstagramをのぞいてみると、めちゃくちゃ海の透明度が高く、綺麗であることがわかります。海の透明度で言えば沖縄が挙げられます。しかも高知の中心部から3時間近く掛かるのであれば、直接沖縄に行った方が早いのに、、それなのに柏島が選ばれているんです。
じゃあ、どんだけ綺麗なの?という話。
柏島への道のりは一筋縄ではない
実際に柏島に行ってみました。
訪れた日は午前中から断続的に通り雨が降るという悪条件でしたが、果たして綺麗な海を見ることが出来るでしょうか?
途中、道の駅すくも(宿毛市)に立ち寄りました。ここはキャンプも出来る整備された公園があります。昼間は柏島で遊んで夜はここへ来るというのも乙な体験ですね。
道の駅すくもから車で30分の距離に柏島はあります。柏島へ着く頃には雲の合間から晴れ間が見えてきました。
■道の駅すくも
・住所:宿毛市小筑紫町田ノ浦1244-10
・営業時間:8時30分~17時30分
・定休日:不定休
・駐車場:有
・公式サイト:こちら
柏島でベストショットを狙うならココ!
柏島で最高の写真を撮りたいなら、ココ!という場所をお伝えしていきます。ここさえ押さえておけば、あなたもインスタグラマーかも?
①柏島大橋
少し古びた橋から撮影してみましょう。エメラルドグリーンの海とところどころに浮いた岩が絶妙なマッチングを果たし、人の感性を揺さぶってきます。光の加減次第ではもっと綺麗に映ると思いますが、こんなに曇り空でもポテンシャルの高さを発揮しています。
ここは海に非常に近い場所から撮影できるので、海の綺麗さをダイレクトに写真に残すことができます。
②新柏島大橋
続いては新柏島大橋からの写真です。県道43号線の橋であり、ネット上で取り上げられる柏島の風景はこの橋から撮られたものが多いようです。先ほどの柏島橋よりも高いところに位置する新柏島大橋は柏島に向かって傾斜が付いており、その中腹から覗く海の色は単純なエメラルドグリーンというよりも一層、輝きを放って見えます。
ここで柏島橋の向こうから漁船が来ました。簡素な作りの船内にはダイビングを楽しむ人々が。皆一様に楽しげな顔をして僕らのカメラに手を振ってくれました。こういう人たちが自分の人生を謳歌しているんだな、と羨ましく思った瞬間です。ゆっくりと船が去るのを待ってもう一枚写真を撮ります。
これです。これ。ネットやInstagramで見かける写真はこれです。自分もマイクロインフルエンサーにでもなったかのような感覚に襲われますが、しがないサラリーマンです。しがないサラリーマンでもこんなに綺麗な写真が撮れるんですから、柏島はやっぱり凄いです。
③柏島漁港
3つ目は柏島漁港からの構図。ここからの景色も圧巻です。どこを切り取っても青緑色の海が穏やかに静かに波を立てています。実は柏島を柏島たらしめているのは、この柏島漁港から新柏島大橋にかけてのエリアです。それ以外は深い青さを湛える太平洋が広がっています。柏島漁港はそのエメラルドグリーンの海との境界線にあるのです。
漁港内は綺麗な海が広がっていますが、後ろを振り向くとゴツゴツとした岩場が行く手を阻むかのように存在しています。遠くには離島でしょうか?森が海までせり出すような島が見えますね。気を抜いていると遠い海に投げ出されてしまうかのような雰囲気を纏っています。
柏島漁港の防波堤から漁港内にカメラを向ければ綺麗な写真が撮れます。ここもオススメのスポットになります。
④柏島ビーチ
最後は柏島ビーチ。ここは最も柏島の美しい海に近づける場所です。初夏、誰もまだ入っていないプールのような、一点の濁りもない海がそこにはあります。日本最後の清流として名高い四万十川の上流も相当な透明度でしたが、ここから見る海の透明度は沖縄を超えています。個人的には大学時代に見た沖縄の瀬底ビーチや静岡の下田にある白浜よりもはるかに綺麗に見えました。
徐々に海水に浸食されていく砂浜は儚く、それでいてきちんと存在感があります。夏場になれば遊泳可能エリアとして開放されるこの場所もシーズンオフには静かな時間が流れるだけ。誰にも邪魔されることなく眺めることができます。
運が良ければイルカに出逢える?!
僕らが訪れた11月。漁港周辺をうろついていると「あ!イルカだ!」と声がしました。声のする方へ行くと確かにイルカがいます。2頭のイルカが水面に顔を出して優雅に泳いでいます。僕を含めた観光客が呆気に取られている一方、地元の方は「あれは親子なんだ」と冷静なトーンで教えてくれました。
確かにもう1頭のイルカは少し小さく見えますが、水族館でしか見たことがないイルカが目の前に、ごく自然にいることに驚きを隠せませんでした。
朝日新聞でもイルカの親子が柏島に長期滞在しているという記事が出ていましたから、地元の方にとっては慣れっこなのでしょう。
でも我々のような観光客からすると何だかありがたいものを拝ませてもらえた気がしました。今でも時折、イルカの親子が遊びに来るようなので、それも楽しみに行ってみてはいかが?
朝日新聞の記事はこちら
柏島でグルメは堪能できる?
僕らが訪れた11月には何か食べられるようなお店はやっていませんでした。実は写真でよく見る柏島というのは柏島という離れ小島と四国本土を繋ぐ場所で、柏島本島はその先にあります。
柏島本島には郷土料理を味わえるお店や喫茶店があるようです。柏島漁港の方にも「魚ごころ」という民宿と飲食店を兼ねたお店があるようで、丼や定食を食べることができます。とはいえ僕らが行った時には閉まっていたので、営業時間の問題なのか、シーズンオフだからかは不明です。
柏島に関する参考サイト
柏島に行く際に参考となるサイトを紹介します。
●柏島への総合案内
大月町公式ホームページ:こちら
●柏島へ旅行するなら
楽天トラベル:こちら
▼柏島の遊びを予約するならアソビュー!