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【2024年 最新版】やばい!山梨・市川三郷町が財政破綻の危機?わかりやすく解説!

当記事は筆者の私見が入っている部分があります。

先日大きなニュースが飛び込んできた。

山梨県の市川三郷町が7年後に財政破綻する、
というセンセーショナルなニュースである。

過去に北海道の夕張市を取材した筆者は、
財政破綻した街の実情というのを伝えてきた。

財政破綻した街は端的に言うと「悲しい」。
街に活気はなく、人の気配もほとんどない。
とにかく文明の匂いがしないのだ。

北海道には夕張以外にも、
赤平市や士別市などが財政破綻の危機にある。

しかし今回は本州。
それも東京からわずか110kmの距離にある、
山梨県西八代郡市川三郷町での出来事だ。

というわけで、、
今回はなぜ市川三郷が今やばいのか?
そしてなぜ財政非常事態宣言を出したのか?
徹底解説していく。

北海道夕張市の記事はこちら

市川三郷町とはどんなところ?

本題に入る前に市川三郷がどんなところか。
まずそこから話を始める。

市川三郷町は山梨県中西部に位置し、
甲府市や身延町と隣接する人口約1.4万人の街。
県庁所在地である甲府市にも近く、
日蓮宗総本山の身延山久遠寺もほど近い。

身延町の記事はこちら

街にはJR東海の身延線が通っており、
交通アクセスに於いては悪くはない。

名産品は独特の風味と甘さが売りの人参。
四尾連湖という自然の湖が観光名所であり、
毎年8月に神明の花火大会が開かれる。

個人的には山梨県で一番好きな日帰り温泉、
みはらしの丘みたまの湯がある街という認識だ。

良く言えば風光明媚な日本の田舎町。
悪く言えばこれと言った名産もない町。
平たく言えば日本の平均的な地方自治体だ。

なぜ財政非常事態宣言

2021年10月31日付で就任した遠藤町長は、
市川三郷町の置かれている現状について、

「今まさに瀬戸際に立たされている。このままでは破綻しかねない危機的な状況だ」と説明。
「財政構造を回復局面に転じさせるためには、大きな転換が必要だ」と訴えた。

朝日新聞デジタルより(2023年9月20日)

と語り、財政非常事態宣言を発出した。

もしこのままの状況で行けば、
7年後には町の貯金が底につく
遠藤町長の発言は瞬く間にニュースとなり、
全国で話題となった。

そもそもなぜ市川三郷町がそうなったのか。

①無駄が多い

それは無駄が多いということ。
先述した通り市川三郷町は人口1万人ちょっと。
全国的に見れば小規模自治体である。
にも関わらず町には3つも役所があるのだ。
元々、市川大門町・三珠町・六郷町の3町が合併し、
市川三郷町になったという歴史的背景がある。

そのため現在でも3つのエリアに役所があり、
それによる過剰人員が原因の一つとされる。

旧・三珠町役場(現・三珠庁舎)

旧・市川大門役場(現・市川三郷町役場)

旧・市川大門役場(現・六郷庁舎)

平成の大合併により三自治体が1つになる。
良くある話ではあるが住民間の軋轢があり、
現在まで3つの庁舎が存立することとなった。
そうなれば当然人件費はかかるため、
無駄と言われても仕方ない。

②人口減少

財政の逼迫は人口減少も大きい。
1947年には三自治体で28,372人いたが、
2023年現在、町の人口は13,911人。
1万人以上も人口が減っていることになる。
これは他自治体でも言えることであるが、
人口減少による税収低下は、
財政運営に大きく影響を与える。

これは全国の自治体に言えることでもある。

③主力産業のなさ

大きな産業がないことも一因である。
市川三郷は甲府市内へ20分ほどの距離で、
多くは甲府市内へ通勤している。

一方、隣町の身延町は先述の通り、
身延山を始めとする観光業が盛んである。
主力産業が乏しいというのはかなり大きい。

町には大門碑林公園という公園があるが、
そこでお金を落とすほどのものではない。
また四尾連湖は比較的有名ではあるものの、
大規模産業に直結するレベルではない。

ただし花火産業は比較的規模が大きく、
甲州花火として知られている。
しかし大量の労働者を雇用する力はない。

④少子・高齢化

少子・高齢化の波も非常に大きい。
これも多くの自治体が抱える問題だが、
市川三郷町も例外ではない。

2022年には100年以上の歴史を持つ、
県立市川高校が閉校し、統廃合となった。
これに伴い町内に高校は1校のみとなり、
深刻な少子化がうかがえる。

高齢化も深刻な問題である。
市川三郷町の高齢化率は35.7%であり、
全国平均の26.7%を大幅に上回っている。

今後日本で起こりうる超高齢化社会が、
市川三郷町には先んじて起こっているのだ。

⑤住民の責任

住民の責任も大きく影響している。
住民説明会では住民から怒りの声が、
とニュースで流れていたが、
ここまで放っていたのは住民の責任である。

首長や議員を選ぶ際に気に留めていない、
事なかれ主義が招いた事態に他ならない。
日本は政治に興味を持たない国民が多い。
市川三郷のようにならないためには、
政治に少しでも興味を持ち、
正しい選択肢を選ぶことからである。

市川三郷町の財政はどのくらいヤバいの?

では市川三郷町の財政がどれくらいヤバいか?
市川三郷町の発表を引用すると、

市川三郷町は、平成29年度から令和3年度までの間、決算における実質的な収支は5年連続の赤字を計上し、財政構造の硬直性を示す指標である「経常収支比率」も令和3年度決算で全国ワースト11位となる98.1%を記録してしまいました。

令和4年度決算では、実質的な収支の6年連続の赤字は回避できましたが、「経常収支比率」は昨年度からさらに0.1ポイント上昇し、財政構造の硬直化がより一層進んでいる状況です。このままの推移では、最低限の行政サービスの維持すら困難な状況に陥ることが予測されます。

市川三郷町ホームページより

市川三郷町の財政状況においては、
地方交付税町税収入という歳入が減少。
歳出との整合性が取れなくなり、
今回の財政非常事態宣言を出した。

地方交付税に関しては10年間、
令和2年まで合併による支援を受けていた。
一方、町税収入は平成20年以降下落。
令和4年は持ち直したものの、
依然としてヤバい状況が続いている。

こうした歳入と歳出の不釣り合いから、
7年後に町の貯金が底を尽きるとなったわけだ。

財政破綻阻止へ!取り組む内容は?

出典:市川三郷町YouTubeより

遠藤町長は23年10月13日に住民説明会を実施。
財政非常事態宣言の発出理由や今後について、
住民らに説明した。

町長らの給与カット

説明の中で驚いたのは身を斬る改革の実施。
財政危機を乗り切るための改善策として、
町長4割、副町長2割、教育長1割と、
町のトップらの給与を大幅にカットした。

とはいえ令和5年度の条例を参照すると、

町長は月額638,000円
副町長は月額538,000円
教育長は月額494,000円
参照元:こちら

となっており、
これらのコストをカットしたところで、
抜本的な改革に繋がるとは思えない。
しかしまずは姿勢を見せるということだろう。

行財政改革推進計画の策定

町は住民説明会や有識者会議を経て、
行財政改革推進計画の策定を急ぐとのこと。
住民説明会では公民館の統廃合や、
先述した庁舎の統廃合をする意見が上がり、
町はそれらを吸い上げて対応していく。

外貨を稼ぐという意味では、
ネーミングライツが上がっているが、
町の11施設でネーミングライツ募集をし、
1件も決定しなかった。

新しい町長への期待

遠藤浩町長は2021年10月3日に就任。
前町長が官製談合事件で逮捕され、
起訴・辞職したことを受け無投票当選。

これまで市川大門町議、県議などを経て、
市川三郷町の町長に就任した。

国際化社会に対応した英語教育の推進、
中部横断自動車道インター付近の活性化など、
経営的な視点を取り入れた町政運営を宣言。

就任から2年が経過するが、
今後の改革に期待が寄せられている。

財政非常事態は他自治体でも...

財政非常事態宣言を出したのは、
市川三郷町だけではない。

これまでに財政非常事態を出した自治体は、

・宮城県涌谷町(2019年)
・東京都日野市(2020年)
・埼玉県新座市(2020年)
・宮城県村田市(2020年)
・大阪府堺市(2021年)
・奈良県橿原市(2021年)
・静岡県裾野市(2021年)
・大阪府阪南市(2021年)

出典:こちら

市川三郷町を入れて9自治体になる。
中には東京や大阪の自治体もあり、
今後の超高齢化社会を考えると、
今まで通りの行政運営は立ち行かなくなる。

堺市の他、政令指定都市でも財政難はあり、
京都市や北九州市が挙げられている。

行政の無駄は全国各地で起こっており、
もはや日本国民全員の意識改革無くして、
自治体の存続は難しくなっている。

私の故郷にも誰が使うのというような、
身の丈に合っていない箱物施設がある。
それらの無駄の後処理をするのは、
これからの若者である。

今まさに、改革の時なのだ。

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Shumoty

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