皆さんはJAL派ですか?それともANA派?
日本には大きく分けて2つの大手航空会社があり、それぞれ特色を持って日本の空を支えています。ちなみに私はANA派です。ANAの方が全体的に明るい印象あります。一方でJALもANAが飛ばさないエリアをカバーしており、最新機種の導入なども積極的で魅力的です。
今回は私も大好きなANAの話題を。
皆さんはANAのアプリやサイトで航空券を予約する時に「IBEX運航」と書かれていることがあるのをご存知でしょうか?
ANAで予約したのにIBEX運航?
初めて利用した人ならば一度は「?」が付くであろうIBEX運航について、実際に搭乗してきましたのでレポートします!ANAで予約したはずなのにIBEX?なんだそれ!という方はぜひご覧ください。
ここ最近は地震が多く、南海トラフの可能性まで高まっていますが、元気よくやっていきますよ!
IBEXとは?
まずIBEX運航とは何か?
正式名称はIBEX(アイベックス)エアラインズという会社です。この会社は東京都江東区新砂に本社を置く地域航空会社で、仙台空港と大阪国際空港(伊丹空港)をハブ空港に設定しています。地域航空会社というのは小型旅客機で地域と地域を結ぶ航空会社のことで、静岡空港をハブ空港にしているFDA(フジドリームエアラインズ)や長崎空港をハブ空港に設定するオリエンタルエアブリッジなどが代表例として挙げられています。これらの航空会社は羽田空港や成田空港といった東京を起点としないため、東京の人からするとよく分からない航空会社というイメージになるのです。
IBEX運航とは?
IBEXエアラインズという会社があることはこれでわかりましたね。では「IBEX運航」とは何なのでしょうか?
答えはコードシェアというものです。
コードシェアとは日本語で「共同運航便」と呼ばれるもので、一つの定期航空便に複数の航空会社の便名を付与して運航される便のこと。
IBEXエアラインズでは航空券の予約、販売、発券業務をANAに委託しています。そのためANAのアプリやサイトではANAの便として書かれているのです。
ちなみにANAではこのコードシェア便が適用される航空会社がいくつかあります。
・IBEXエアラインズ
・エアドゥ
・オリエンタルエアブリッジ
・ソラシドエア
・スターフライヤー
・日本エアコミューター
・天草エアライン
上記の航空会社はどれも中堅航空会社です。エアドゥであれば北海道、ソラシドエア宮崎・九州、スターフライヤーは北九州など。それぞれの航空会社がドメインにしているエリアがあるのです。
対してJALもコードシェア便の対象となる会社があります。
・フジドリームエアラインズ
・オリエンタルエアブリッジ
・天草エアライン
「IBEX運航」だと何が違うの?
ではIBEX運航に当たった場合、何か違うことが起こるのでしょうか?今回私は福岡空港から大阪国際空港までIBEX運航のコードシェア便に搭乗しました。
福岡空港と大阪国際空港の間では1日6往復の路線が設定されています。
このうちIBEX運航なのは11:45発のみです。大阪国際空港から福岡空港の路線では10:40発が対象となります。
使用する機体が違う
例えば7:10福岡空港発のANA420便の使用する機体はボーイング737-800です。この機体は166席を有する小型ジェット機です。一方でIBEX運航はさらに小さいボンバルディアCRJという70人乗りの機体です。航空会社は需要に応じて先発させる機体を変えるため、朝方の需要高のタイミングは少し大きめの機体で運用しているようです。
マイレージは同じ
ANAのアプリやサイトから予約すればマイレージは問題なく貯まります。ただしANA便としての搭乗に限るので注意が必要です。IBEXエアラインズのサイトから購入するとANAのマイレージは貯まりません。
ANAマイレージについてはこちら
乗務員はIBEXエアラインズ
ANAとのコードシェア便でIBEX運航に当たった場合の乗務員はIBEXエアラインズになります。パイロット、キャビンアテンダントともにIBEXエアラインズの方です。実際に乗って思いましたが、すごく明るく抜かりないサービスを提供していましたので安心です。
機内サービスもIBEXエアラインズ
機内でのサービスもIBEXエアラインズに準拠しています。上島珈琲店と共同開発したホットコーヒー、100%アップルジュース、緑茶、コンソメスープが楽しめます。ANAが発行する機内誌「翼の王国」はIBEX運航でも読むことができます。
機内持ち込みサイズも同じ
機内へ持ち込める荷物のサイズもANAと同じです。3辺の和が100cm以内です。しかし朝方の100席を超えるボーイング737は3辺の和が115cmまでOKなので差に注意が必要です。詳しい情報はこちらをご覧ください。
機内持ち込みについてはこちら
IBEXエアラインズ搭乗レポート
福岡空港から大阪国際空港までの便をANAアプリから予約しました。ANAアプリを持っておけば航空券の予約からチェックイン、搭乗手続きまでスマホ一台で全て完結するので便利!余談ですが、アプリの使いやすさはJALの方が上だと思っています。
保安検査場を抜け、ANAラウンジで昼飯を食べながら飛行機を眺めます。ANA経由で予約しているのでANAラウンジも問題なく使用することができます。ただし搭乗口が少し遠い場所にあるのでANAラウンジを利用する場合は時間に注意しましょう。
ANAラウンジについてはこちら
いよいよ搭乗です。小さい機体なので移動はバスです。バスは2台に分けて機内へ案内してもらえます。
機内は2列同士で中央の通路を挟んで左右4席あります。天井が低いので173cmの私でもかなり窮屈に感じました。座席の広さもボーイング社製の飛行機に比べて狭い印象を受けます。
テイクオフすると機内サービスが始まります。ANAやJALのように機内モニターがあるわけではないのでNetflixは必須です。離陸後15分ほどでドリンクサービスが始まりましたが、乗務員の丁寧な対応で快適な空の旅ができました。
IBEXエアラインズに乗って思ったことは「狭い・独特」ということです。狭いのは機体そのもののスペックなので仕方ないと思います。もう一方の独特というのは機内で東北楽天ゴールデンイーグルスの応援歌が流れていたこと。同社が仙台空港をハブ空港にしていることから東北楽天ゴールデンイーグルスを支援しているようで、座席にはイーグルスのロゴがあしらわれていました。また同県出身のサンドウィッチマンの掛け声も音声で聞こえてきました。その独特なメロディが気になりました。
機内サービスや乗り心地は全く問題ありませんので、IBEX運航でも心配はありませんね!
それでは次の記事でお会いしましょう!