皆さんは宮城県仙台市といえば、何を思い浮かべますか?
ずんだ餅、東北楽天ゴールデンイーグルス、笹かまぼこ、仙台城・・・色々あるけれど、やっぱりあれでしょう。
牛タン!
仙台市だけでおよそ100店舗もあると言われる牛タンの街です。街を歩けばそこかしこに牛タンと銘打ったお店が出てきます。さすが牛タンシティです。
有名なところで言えば「利休」「司」「閣」といったところでしょうか。そして今回ご紹介する「たんや善治郎」も宮城県内に14店舗を構える人気牛タン店です。分厚い牛タンをアツアツの麦飯でかき込む。仙台へ行ったら牛タンを食べずに帰るなんてことは考えたくない。。
しかし、仙台の牛タン店はどこも混んでいますよね...
というわけで今回は「仙台で牛タンを食べたいけど、時間の都合上難しい」と諦め気味のあなたへ贈る、牛タン弁当の話です。
牛タン弁当という選択肢
もちろんお店で食べる牛タンが美味しいに決まっています。これは大前提です。しかし時は刻一刻と進んでいきます。新幹線の時間も迫っている中で無理して食べに行くのもなんだかもったいない気がする。
そういう時に牛タン弁当はいかがでしょうか?仙台駅の構内には牛タン弁当を売っているお店がたくさんあります。
その中で群を抜いて人気なのが先述した「たんや善治郎」の牛タン弁当です。
善治郎の牛タンといえば仙台名物である牛タンの食文化を守り抜くため、人の手で加工することにこだわっているお店。職人の手によって適度に焼かれた牛タンは噛めば噛むほど肉の旨味が感じられるとあって仙台市民からも支持されています。
では「たんや善治郎」の牛タン弁当とは一体どんなものなのか?
弁当のレベルを遥かに超えている
これが「たんや善治郎」の牛タン弁当です。善治郎の場合は「牛たん」というようですね。いずれにしても立派な風格を持っています。特上厚切りと書かれており、仙台感たっぷりの「宮城仙台」のロゴが輝いています。
開けてみると8枚の牛タンが米を覆い隠すように敷き詰められており、適度な焦げ目がある厚切り牛タンが美味しそうです。
一口食べてみるとサクサクとした歯ごたえと程よい塩味が鼻腔を抜け、下にあるご飯をどんどん食べ進めてしまいます。米も一粒がかなり粒立ててあり、食べ応えがあります。
店で食べるよりは劣りますが、これが弁当で出されたら思わず嬉しくなってしまいます。ちなみに後述しますが、この弁当は温まるので、アツアツの状態で食べることができます。せっかく買ったのに冷たければ仙台牛タンのポテンシャルを引き出せないですからね。
なぜこの弁当が旨いのか?
なぜこの弁当は旨いのか?それは弁当の技術革新にあります。実はこの弁当は“自家発電”するのです。どういうことか。先ほどの弁当を覆う箱を見てみましょう。右下に「使用方法」と書かれた文章があります。
① 必ず、紙ケースをしたまま横のヒモをさっと引き抜いて下さい
② 5〜6分待って召し上がって下さい
③ 熱い蒸気にご注意下さい
これがヒモを引っ張るだけで温まる加熱機能技術「ナルホット」というものです。このナルホットという技術は広島県の株式会社シンギという会社が開発したもので、登録商標も取得済みです。ナルホットを活用した弁当はここ最近トレンドになっており、善治郎の牛タン弁当だけでなく、さまざまな弁当でレンジ不要を実現しています。
文系の私には到底理解できないのですが、公式ホームページを見てみると「ヒモを引っ張るだけで、化学反応により発生する100℃の熱蒸気を特殊構造の専門容器の中で対流、電導、輻射させる事により加熱・加温する画期的なシステムです。」とあります。
もちろん善治郎の牛タンが美味しいということもありますが、このナルホットがもたらす手軽さと技術によってこの弁当が更なるレベルアップを果たしていると思います。
ナルホットについてはこちら
たんや善治郎牛タン弁当の種類
「たんや善治郎」公式ホームページにお弁当の種類についての記載がありました。先ほど私が食べていたのは「牛たん弁当(4枚8切れ)」というもので、値段は2,150円。弁当としては最上級に良いお値段です。8切れも要らないという方は3枚6切れというものもあります。こちらはお値段1,720円です。ちょっと背伸びしたければ4枚8切れですが、人それぞれですね。
それ以外にも3枚9切れの最高位弁当である「真中たん弁当」(3,450円)や牛タンとハラミがバランスよく入った「牛たん・牛ハラミ弁当」(2,100円)など種類が豊富にあります。
先述したナルホットシステムにより新幹線への持ち込みはできますが、航空機の機内持ち込みはできないので、その点は注意が必要です。仙台の思い出として最後に牛タン弁当を食べながら帰路に向かうのはいかがでしょうか。
少し高いですが、最後まで仙台での旅情に想いを馳せることができますよ。
たんや善治郎牛タン弁当
・買える場所:仙台駅3階「牛たん通り」
・営業時間:10時〜21時30分(LOは21時)
・支払方法:クレカ、電子マネー、QRコードOK
どうしても仙台で牛タンを食べたい方へ
新幹線の中で牛タンを食べるのもアリだけど、やっぱり本場で最後に牛タンを食べたい!という方へ。アペンディックスとしてこちらのお店をご紹介します。
「牛たん炭焼 利休 東口分店」です。利休も仙台を代表する人気牛タンチェーンですが、仙台のメインストリートである西口の店舗に比べて比較的スムーズに入ることができます。ジュワリと口の中に広がる牛タンの甘味と旨味が最高な利休。今や東京や横浜でも食べられてしまうのが少々残念ですが、こちらのお店は本場で食べることができるかつ、仙台駅からも歩いて行ける範囲なので、最後まで仙台を楽しみ尽くしたい!というワガママな方にはオススメです。
牛たん炭焼 利休 東口分店
・住所:仙台市宮城野区榴岡4丁目4−10 国伊ビル 1階
・営業時間:11時30分〜15時/17時〜22時30分
・定休日:不定休
・支払方法:クレカ、電子マネーOK
・アクセス:仙台駅から徒歩5分
・公式サイト:こちら